2018年8月31日金曜日

化物語

化物語 総合:☆☆☆☆☆

暦物語、終物語と再放送が続いている物語シリーズの一番最初の作品。
以前、ハリウッド映画を漁っていた頃、続編が出ている最初の作品を、映画選びの一つの指標にすることで、極力ハズレを引かないようにしていましたが、化物語にもこのジンクスがバッチリ当てはまっていたようです。
暦物語も面白い、と思いましたが、化物語の比じゃなかったです。少なくとも化物語を観てから観るべきでした。
2009年7月スタート。全15話。ただし、当時、地上波放送されたのは12話まで。最初、12話が最終話かと思ってしまいましたので、尻切れとんぼ感はあるものの、かろうじて問題のない出来だな、と感じました。もちろん、15話まで観た方が良いです。
シャフト制作。のちに「まどマギ」の監督を務める新房昭之監督。監督のファンからすれば、むしろ「まどマギ」こそ、あの化物語の監督か、となるのでしょうね。この作品のインパクト、すこぶる強いです。

・ストーリー
ある事件をきっかけに怪異となった阿良々木君。怪異ゆえに怪異を見極められるようになったのか、怪異に取り憑かれた少女たちと彼は出会うようになります。
「マア、大キナオ世話モ余計ナオ節介モアリガタ迷惑モ」
「阿良々木君にされるなら、そんなに悪くないのかもしれないわ」
とヒロイン(恋人)に言われるように、少女たちの怪異を、怪異の専門家の助力を得ながら解決していきます。
登場する5人の少女に合わせて、大きく5つのストーリーに分かれているのですが、時間が連続していることと、阿良々木君とヒロインのラブストーリーが全体の基盤となっているため、暦物語と違って、15話としてのストーリー性が保たれていて、より物語にのめり込めます。

・演出
センスの良い構図が連続するカット割りがすごい。読みきれない文字情報がばんばんカットとして入ってきます。実写も入ります。人のいない街の風景が非日常を際立たせています。どうして、このシーンでこんなアニメーションを思いつくのかと感じるシーンも多々あり、天才、というか奇才なんでしょうね。それでも、後発の物語シリーズの作品に比べて、大人し目なのです。逆に、後発もこのくらいで止めておいた方が良かったのではないかとさえ思うほど、ストーリーを損なわない過度なんだけど適度な演出が印象的でした。

・作画
女性キャラが美しい。アップも綺麗。動画も自然。演出の斬新さも加わって、この画を観るためだけに円盤買っても良いとさえ思える作画です。

・音楽
物語シリーズでシナリオ毎のヒロインがOPを担当するのは最初からだったんですね。魅力的な曲が多いです。サントラもシーンをよく支えていますが、サスペリア(ゴブリン)の曲と似た感じのもあり、サスペンスにはこの単調な繰り返しが効果的なんだな、と改めて感じました。

・演技
ヒロインに斎藤千和さん、サブヒロインに堀江由衣さん、他3人の少女に花澤香菜さん、加藤英美里さん、沢城みゆきさん。ほとんどセリフのない隠れヒロインに坂本真綾さん。井口裕香さんとキタエリさんも、ほぼ次回の予告でしか出てこないなんて、今から考えると、ものすごく豪華です。当時、花澤香菜さん20歳。今でも活躍している方々の若手、中堅時代の仕事です。悪いはずがないです。

ちなみに
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(以下、俺ガイル)(俺ガイルの方が後発)」とこの作品、似ている部分があるなあ、と感じました。
主人公が自分の存在を最底辺に位置付けてトラブルへアプローチする点、登場人物の間の小気味の良い掛け合い、ヒロインの口調。
例えば、ヒロインの主人公へのセリフ。
「ねえ、阿良々木君。阿良々木君はいつも通り阿良々木君のやり方を貫けばいいわ。私はいつも通り私のやり方を貫く。」
さらに、別のシーン、主人公が怪異と対峙しているところに登場したヒロインの言葉、
「どうせ、あなたのことだから、自分が死ねば、全てが解決するとか、間抜けなことを考えていたのじゃないかしら?」
これら、俺ガイルのヒロインの口から出たとしても不自然ではないんじゃないかと。
もっとも、この続きは、俺ガイルのヒロインには(今のところ決して)言えないでしょうけどね。
「冗談じゃないわよ。阿良々木君が死んだら、私はどんな手を使っても神原を殺すに決まっているじゃない。阿良々木君、私を殺人犯にするつもり?」
性格はお互いひねくれているのに、化物語がすっきり面白いのは、主人公とヒロインの関係がシンプルでハッキリした設定になっているから、でしょうか。

ところで
ブルーレイ・DVDの特典にオーディオ・コメンタリーがついていますが、よくある出演者によるフリートーク風なものと異なり、出演キャラクターによるきちんと作られたコメントが聞けます。どちらが良いかは人それぞれですが、自分はこのパターン、もう一本違う化物語が聞ける感じがして、とても好きです。ドラマCDがおまけについている感じです。フリートークもそれはそれで楽しいのですが、制作が気を配って投資して作ってくれてるところに感動します。
とはいえ、八九寺真宵の暴走を評して
「構成作家の存在を感じさせない自由な進行だね」by羽川翼
てな感じで、面白いですよ。

2018年8月30日木曜日

秒速5センチメートル

秒速5センチメートル        総合:☆☆☆☆☆

2007年公開。新海誠監督。アニメ映画。
63分を短編3話の連作で綴っています。短編でも無理のないストーリ展開です。

・ストーリー
「桜花抄」
親の都合で転校を繰り返していた男の子と女の子が東京の小学校でたまたま一緒になります。二人は出会いと離別の繰り返しに慣れていましたが、同じように体が弱く、同じような環境で育った二人は似たような心を持っていて、似たようなことに興味がありました。自然とお互いを意識するようになった二人は、クラスメイトにからかわれても、その絆は変わらないでいました。しかし、二人の変わらぬ環境は、結局、二人をずっとそばに居させてはくれないのでした。

「コスモナウト」
幼い二人が自分たちで運命を変えられるようになるまでには、あまりにも長い時間が必要なことを二人は感じ取っていました。二人の距離も、二人でいられた時間も、時を経るうちにどんどん離れていきますが、彼の気持ちは、あの頃に置いてきたままでした。高校生になった彼のそばには5年間、彼に思いを寄せる女の子がいました。彼女は彼が心をどこかに置き忘れてきたことに気づいています。そして、いつの間にか彼女の時間も止まったままになるのでした。

「秒速5センチメートル」
大人になった3人。周りの人間関係も変わっていきます。乗り越え一歩を踏み出せたのか、心はそのままに時の流れに身を任せるのか、それとも、その場にとどまるのか。3人のこれからが、主題歌を背景にスライドショーのように流れていきます。

・演出
桜が散る、雪が降る。物語を彩る美しい背景が、切なさを一層際立たせています。構図、カメラワーク、光の表現も芸術的です。リアル以上にリアルな描写なので、実写で撮るにはCGでも使わないと上手く見せられないだろうなと思います。アニメを表現方法に使った演出で良かったと思います。散りばめられた数値、言葉の選択、シナリオもスッと入ってくる自然なものです。

・作画
細部にわたって、徹底してリアルに描き込まれた原画、動画、背景。好感の持てるキャラクターの絵柄。あらを探しても仕方ないでしょう。

・音楽
素晴らしい、です。とても心に残る、サントラと主題歌です。

・演技
限られた中、丁寧なキャスティングをされたのではないかな、と感じました。

そう、絶対そこにあるはずないのに、なぜか探してしまいます。奇跡を探したくなりますが奇跡は起きないから奇跡なのかもしれません。

2018年8月29日水曜日

言の葉の庭

言の葉の庭 総合:☆☆☆☆

新海誠監督のアニメ映画。2013年公開。
40分強の小品のため、サクッと観られます。

・ストーリー
靴職人を目指していることをずっと胸に秘めていた高校生のタカオくんは、雨が降ると午前中の授業をサボり、庭園の四阿で靴のデザインを考えることにしていました。
ある日、四阿に先客がいました。昼間からチョコレートをおつまみにビールを飲んでいる年上の若い女性。少し気になりながらも、いつものように靴のデザインを始めます。タカオくんはどこか見覚えのあるその女性に、話しかけますが、彼女は「なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ」と言い残して、立ち去ります。
次の雨の日、また、四阿に彼女が座っていました。彼はなぜか彼女に、誰にも言ったことのない靴職人への夢を打ち明けます。
そして、歩み始めた彼とうまく歩くことが出来なくなった彼女の歩く練習が始まります。

・演出
雨が現実より美しい。水たまりの透明感、水溜りに落ちる波紋、これがアニメの描写かとびっくりします。新宿の街の描写も写実的で、通い慣れた人には、現実の通勤はこんなに美しくないー、と羨ましくなるでしょう。新海誠監督の最初の頃の映画は、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、を受け手に委ねる絶妙な演出が持ち味でした。「君の名は。」ではだいぶ大衆的になりましたが、いかにもの新海誠監督を感じたいのであれば、この作品もおすすめです。
ただ、短編ゆえの急すぎる展開やタカオくんの行動にしっくりこない人もいるかもしれません。雛鳥が飛び始めたばかりのぎこちなさと慮ってあげる必要はありそうです。
ちなみに、彼女は、「君の名は。」にも、三葉の高校の先生として登場しているようです。

・作画
劇場用アニメとしても相当な高レベル。

・音楽
「秒速5センチメートル」の主題歌ほどではなく、「君の名は。」の主題歌よりは良い。

・演技
大人なのに可愛らしく、人に言えない秘密を抱える悲しい役を花澤香菜さんが演じています。花澤香菜さんの透明感のある声と透明感のあるアニメーションの相乗効果。この作品の魅力です。

自分も高校時代、その形態と生態からジャミラと呼ばれていました。雨が降ると学校に行かなかったからです。こんなロマンティックなものじゃなかったけどね。アニメや物語は夢を見せてくれるので楽しいです。

2018年8月27日月曜日

アニメ感想一覧 お気に入り順

感想を書いたアニメが100を超えましたので、
整理、インデックス化しました。

☆の数順。同じ☆の数内はあいうえお順。

☆☆☆☆☆
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
ウォーリー(映画)
機動戦士ガンダム
攻殻機動隊(映画)
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
ダーリン・イン・ザ・フランキス
天空の城ラピュタ(映画)
化物語
ヒナまつり
秒速5センチメートル
魔法少女まどか☆マギカ
やはり俺の青春ラブコメは間違っている。
ヤマノススメ
結城友奈は勇者である 結城友奈の章
結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章


☆☆☆☆
あそびあそばせ
AKIRA(映画)
アップルシード(映画)
イノセンス(映画)
雲の向こう、約束の場所(映画)
エヴァンゲリヲン新劇場版(映画)
君の名は。(映画)
キルラキル
恋は雨上がりのように
ゴールデンカムイ
心が叫びたがってるんだ(映画)
刻刻
言の葉の庭(映画)
このはな綺譚
暦物語
四月は君の嘘
シュタインズゲート
少女終末旅行
宇宙よりも遠い場所
進撃の巨人 ファーストシーズン(映画)
だがしかし
月がきれい
ティム・バートンのコープスブライド(映画)
時をかける少女(映画)
刀使の巫女
茄子 アンダルシアの夏(映画)
七つの大罪 戒めの復活
猫物語(黒)
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
バッカーノ!
BackStreetGirls ゴクドルズ
ハクメイとミコチ
パプリカ(映画)
踏切時間
ひそねとまそたん
BLOOD THE LAST VAMPIRE(映画)
宝石の国
魔法科高校の劣等生
結城友奈は勇者である 勇者の章
ゆるキャン△
ようじょしぇんき(ミニアニメ)
ReLIFE


☆☆☆
アニメガタリズ
APPLESEED EX MACHINA(映画)
アンゴルモア元寇合戦記
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
伊藤潤二コレクション
いばらの王 King of Thorn(映画)
妹さえいればいい
ウマ娘プリティーダービー
桜花忍法帖 バジリスク新章
ヲタクに恋は難しい
学園ベビーシッターズ
神様はじめました
からかい上手の高木さん
機動戦士Zガンダム
キノの旅
きみの声をとどけたい(映画)
キリングバイツ
クズの本懐
聲の形(映画)
こみっくがーるず
ささめきこと
サマーウォーズ(映画)
実験品家族
邪神ちゃんドロップキック
スロウスタート
多田くんは恋をしない
ちおちゃんの通学路
つうかあ
デスマーチからはじまる異世界狂奏曲
デビルズライン
東京喰種RE:
偽物語
ネト充のススメ
働くお兄さん!
百錬の覇王と聖約の戦乙女
はるかなレシーブ
BanG Dream!
BEATLESS
ピアノの森
干物妹うまるちゃんR
ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン
フルメタル・パニックinvisible victory
フルメタル・パニックふもっふ
文豪ストレイドッグス
僕の彼女がまじめすぎるしょびっちな件
ポプテピピック
魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女(映画)
魔法少女サイト
魔法使いの嫁
焼肉店センゴク
やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続
闇芝居
ラーメン大好き小泉さん
りゅうおうのおしごと!
LOST SONG


☆☆
アイドリッシュセブン
ISLAND
悪偶 -天才人形-
いつだって僕らの恋は10cmだった
いぬやしき
陰陽師・平安物語
銀河英雄伝説
クジラの子らは砂上に歌う
グランクレスト戦記
恋と嘘
攻殻機動隊V2.0
Code:Realize 創世の姫君
七星のスバル
citrus
Just Because!
3D彼女リアルガール
BLOOD+
三ツ星カラーズ
メガロボクス



・王様ゲーム
ぐらんぶる

2018年8月26日日曜日

映画 聲の形

聲の形 総合:☆☆☆

原作との比較になるので少し辛めです。「聲の形」ファンなので、結局BDに焼いて残しておくことになるから、実質は☆4相当です。

漫画原作。
元々は少年マガジン新人賞入選を果たした短編漫画でしたが、聴覚障害者に対するいじめがテーマになっていたため、掲載が見送られた曰く付きの漫画です。法務部、弁護士、全日本ろうあ連盟と協議を重ねた結果、3年経ってようやく雑誌掲載され、その後、リメイク版、続いて連載版(全7巻)が発表されました。漫画は完結しています。
自分は全バージョン、既読です。連載版の評価は、文句なく☆5です。

・ストーリー
ある小学校に転入してきた女の子は聴覚障害者でした。自己紹介で、ランドセルから、ノートを引っ張り出し、クラスのみんなに見せます。
「はじめまして。西宮硝子といいます。」
「わたしは皆さんとこのノートを通して仲良くなりたいと思っています。」
「どうか わたしと話すときは このノートに おねがいします。」
「耳が聞こえません」
最初は手助けをしていた周りの子達も、合唱で足を引っ張られたりすることによって、徐々に彼女を敬遠しだします。「彼女とクラスメイトとの不協和音」「彼女と社会との不協和音」そして、不協和音が爆発したことにより、中心となっていじめていた少年に矛先が向いた後の、彼の性格に及ぼした影響と、それによる彼の後悔と再生の物語です。

・演出
聴覚障害者がヒロインですが、そもそも、この作品(原作)のテーマは、耳が聞こえる聞こえないに関わらず、「他人に自分の気持ちを伝えることの難しさ」「他人を理解することの難しさ」です。
この観点から見てみると、どうしても、連載版に比べると、尺が短すぎるので、それぞれのエピソードの深堀ができません。そのため、強烈なメッセージを持たせることができないでいます。なぜその結果になったのか、理解はできても納得するところまで至らないのが、この映画の難点です。
深掘りができていない例えとして、ストーリのところで書いた前半部分だけ取って見ても
− 徐々にクラスのみんなが彼女を敬遠しだす、背景となるエピソードが少ない。
− いじめていた少年の地獄を描ききれていないので、彼女の気持ちになって後悔に至る理由が薄い。
さらに、映画のキャッチコピーである「君に生きるのを手伝って欲しい」が、なぜヒロインの心を打つのかが描ききれていない。
などがあります。
また、オリジナル版、リメイク版ともに短編なので、確かに語りつくせないところもあるのですが、それでも、
「他人に自分の気持ちを伝えることの難しさ」「他人を理解することの難しさ」
という軸がぶれていない(その上、オリジナル版では、これらを放棄した大人に対する反発まで描いている)ので訴求力があるのですが、映画ではこの軸から
「君に生きるのを手伝って欲しい」
にいつの間にかすり替わっていくので、妙なねじれ、彼中心のご都合的なものに感じるのです。原作がこのセリフで伝えたかった事は、そういうものではなかったはずです。

・作画
劇場用アニメですから、可もなく不可もなく、でしょうか。

・音楽
まあまあ。

・演技
悠木碧さんも相変わらず、なんですが、とにかく、この作品では聴覚障害者を演じた早見沙織さんの演技に尽きるのではないでしょうか。クライマックスでは視聴者に若干聞き取りやすい発声をされていますが、この部分は演出として仕方ないでしょう。

漫画のメッセージ性、考え抜かれた伏線の張り方が凄いので、これはちょっと厳しかったかもですね。

2018年8月25日土曜日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 総合:☆☆☆☆☆

悩んだけど、☆5で。
「いつだって、
 神に選ばれるのは無垢な少女たちである。」
この手の設定に弱いのは否めません^^;
とはいえ、勇者シリーズよりずっと前に公開されたアニメ。
2010年1月スタート。12話。A1-Pictures制作。

・ストーリー
以前就いていた職業柄、軍隊モノに対して、過度にリアリティを要求する自分としては、ソラヲトの導入は最低でした。出頭命令の時刻に遅刻するなんて、ありえないでしょう^^;
しかし、訳ありの5人の乙女が、守っているのか守っていないのかよくわからない、辺境の最前線の砦で、自分の過去に悩みながらも、これと対峙し未来に歩んでいく姿を観ているうちに、振り返ると自分も相当勝手していたことを思い出し、いつの間にかこの雰囲気に馴染んでしまい、すっかり彼女たちの世界に引き込まれていました。

・演出
多脚自立歩行戦車のネーミング「タケミカヅチ(この前行ってきた鹿島神宮の御祭神)」、崇めている神が八百万の神、灯籠流しが伝統行事として行われている、など、和の国の文化を持つ架空の国を舞台設定としています。お盆とか盆踊りとか聞くと、今時の東京人(自分)には何か縁遠く感じるものなのですが、異国情緒の中で、和の文化を見せられると、とても懐かしく感じます。演出の妙かと思われます。
彼女たちが守る土地に伝わる「炎の乙女伝説」、水中に眠る化石、これらの謎の回収の仕方、彼女たち自身の謎とその解き明かし方、シンプルでいて、とても印象的です。
時間的に並列に発生した事象を直列にして見せる演出、背景の説明を一旦飛ばして物語を進める演出も巧みです。

・作画
好感の持てるキャラクターデザイン。テレビアニメとしては十分すぎるアニメーション。ウィンチを巻き上げている時に塀とウィンチに挟まれたミラクル・クラウスの手が非常に気になりましたが、それ以外は若干劣化(映画とテレビですから仕方ないです)したジブリ作品を観ている感じです。戦車の動きは今でも十分通用するアニメーション。カット割、構図なども奇をてらい過ぎていなくて、とても自然です。リアリティがありながらもアニメならではの作品ではないでしょうか。

・音楽
ラッパ吹きの物語ですから、音楽は世界共通、との思いがよく伝わってくる選曲です。サントラは使い回し過ぎててシーンにちょっと合わないなと思うところもありましたが、ほとんどの場面では映像を綺麗に観せてくれています。

・演技
金元寿子さん、小林ゆうさん、喜多村英梨さん、悠木碧さん、遠藤綾さん、が5人の乙女の魅力を遺憾なく表現されています。強いて挙げれば、主役よりベラベラ喋る真面目な兵隊キャラのキタエリさんと、トラウマに圧し潰される演技が見事だった悠木碧さんが印象的でした。

無反動砲ではなくて、ラッパの訓練を選べば良かったなと、つくづく思うのでした。

2018年8月24日金曜日

キルラキル

キルラキル 総合:☆☆☆☆

TRIGGERが元請となって制作した初のテレビアニメ。
2013年10月スタート、放送は24話。
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」が面白かったため、TRIGGERに興味を持ったところ、キルラキルの名前が出てきたので、アマゾン・プライムで観ました。放送された24話のみ観ています。

・ストーリー
服(生命戦維)と人とをテーマに、よくもまあ、ここまで壮大な物語を作れたものです。父親の仇を探していた纏流子。父親の死の秘密を知る鬼龍院皐月と出会います。鬼龍院皐月は、生命戦維という人の力を増幅させる繊維を使って作られた服を部下に着せ、全国征服を目指していました。二人は激しく敵対します。しかし、鬼龍院皐月は本当の野望を胸に秘めており、そこには服(生命戦維)と人類との隠された秘密があったのです。

・演出・作画
謎を残しながら話が進むものの欲求不満にならない展開。理解を助けるでかいテロップ。シリアスとギャグとのバランスの良い融和。粋なセリフ。リアルよりカッコ良いけど、リアリティを残したキャラ。自然な動き、迫力のあるアクション。円盤買っても作画で後悔はしないのではないでしょうか。

・音楽
シーンを助ける楽曲群です。挿入歌Blumenkranz(鬼龍院羅暁のテーマ)がいいです。

・演技
もちろん、三木眞一郎さんとか、関俊彦さんとかも出演されているのですが、特にえらくご高名、というわけではないものの、キャリアを積んだ声優さんたちが多く、小気味好いテンポやセリフ回し、演技が安定していて楽しく観られます。生徒会四天王・蛇崩乃音の声が飛んでるんですが、演技が良いんで、慣れてきます。

ダーリン・イン・ザ・フランキス 13話のような、ひたすら悲しいお話とはほぼほぼ無縁、痛快爽快冒険活劇アニメです。そのため、自分の好みとして☆を一つ減らしていますが、アニメに湿っぽさを求めない方、少年漫画のノリを求めている方には、とっても良い作品だと思います。

2018年8月23日木曜日

ようじょしぇんき

ようじょしぇんき 総合:☆☆☆☆

TVでも映画でもないおまけアニメが今日の題材です。
「ようじょしぇんき」は、アニメ「幼女戦記」のキャラをデフォルメし、本編をもじった短編ギャグアニメです。普通の5分アニメなら☆3くらいなんですが、本編の後に見ると、なかなかウィットに富んでいて面白いです。アニメ本編とともに2週間ほど、公式サイトで公開されていました。現在は00話のみ公開されているようです。DVDボックスには特典でついています。

・ストーリー
例えばある回では、戦線を離脱したタイヤネン准尉の離脱原因となった腐ったジャガイモ(というかジャガイモの芽を食ったようだけど)を素材にギャグ化するなど、シリアスな本編にちょっとしたコーヒーブレイクを提供する短編集です。

・演出
本編の第203魔導大隊の主力メンバーを2頭身にデフォルメ化して、お茶目さを演出しています。テンポの良い掛け合いというより、まったり進むのが、コーヒーブレイクには良い感じです。

・作画
ヴィーシャが本編より可愛いですw おまけですから、動画に期待してはいけません。

・音楽
本編の音楽をそのまま使っています。

・演技
ギャグでも美しい声の早見沙織さん、万能の天才・悠木碧さん。
男性陣も大真面目な分、面白さを引き立てています。寅さんなどの山田洋次監督が「幸福の黄色いハンカチ」で武田鉄矢さんに演技指導した際に、「本気でやれ。変に笑わそうとするな」といったそうですが、まさにみんなそんな感じ。大真面目な演技だから、なんか面白さが伝わってきます。

違法なのかどうかわからんのですが、今だとYouTubeで全話観られますね。

2018年8月22日水曜日

ウォーリー(劇場アニメ)

ウォーリー 総合:☆☆☆☆☆

PIXARで一番好きな映画はなんでしょうかね。トイ・ストーリーで制作を開始し、ディズニー映画の中でも、特に映像に定評のある作品を作り続けているスタジオですが、カーズあたりから下降線をたどっていて、最近は失速気味な感じでしょうか。
まだまだ大活躍中だったこのスタジオの制作で2008年に公開されたのが劇場用映画「ウォーリー」です。自分の中としては、いの一番で、このアニメ映画を推したいと思います。

・ストーリー
人類が環境汚染の激しくなった地球を捨てて、他の惑星へ移住した後も、取り残された機械たちは、黙々と作業を続けていました。しかし、機械たちは年数を追うごとに徐々に壊れていき、700年もの時が経つと、地球上で稼働している機械は、量産型ゴミ処理ロボットただ1台だけでした。この地球に、ある使命を帯びた探査機が1台降り立ちます。このゴミ処理ロボットと探査機の交流を描いています。

・演出
会話というより単語や擬音が多く、表情や振る舞いでほとんどのコミュニケーションがとられていて、こうすることにより、人がいなくなった後の沈黙の世界がより際立って表現されているのがとてもよいです。
本来感情を持たないはずのロボットが、心を宿しています。攻殻機動隊の少佐のいうところのゴーストが宿るってやつですかね。そこまで擬人化していないロボットでも、ゴーストは宿るって、なにか日本古来のアニミズム感が漂っていて、親近感がわきます。

・作画
PIXARですからね。10年前の作品ですが、古さを感じさせず、とても良いと思います。CGで無機物を描いた場合には、すでに完成の域に達しているように思います。有機物、人物や動物が、リアルと区別つかなくなる日も、そう遠くないでしょうね。

・音楽
場面をうまく盛り上げる楽曲群ですね。

・演技
まあ、演技ってほどの演技でも。

ディズニーもそこそこ価格が高いのが難点ですね。

2018年8月20日月曜日

2018年7月スタートアニメ 折り返し地点

2018年7月スタートアニメ 折り返し地点

折り返し地点ですね。ちょっと見直して序列も変えてみました。
同じ☆の中でも上にあるものの方がより好印象です。

☆☆☆☆☆
(該当なし)

☆☆☆☆
はねバド!
 バドミントンの世界をベースにしています。
 普通の熱血スポ根少女漫画ではなく、
 謎に包まれる親子の関係を軸に、様々な形で、
 この親子に巻き込まれてきたヒロイン周りの少女たち
 それぞれの思いと存在が、物語を引きたてています。
 声優さんも良いです。作画も良いです。バドミントンの
 アクションも良いです。OP/EDも良いです。
 原作はもっと普通な感じでしたが、
 アニメの演出が良いのでしょう。原作より面白く感じます。
 ちょっとした気配りの効いた演出・作画がいいんです。
 勇者であるシリーズ「わすゆ」で、
 もちろん他にもいっぱいあるけれど、
 例えば、背景の曇りガラスに遅刻して廊下を走ってくる
 銀の影を映してみせたりしていたように
 「はねバド!」でも背景の街路灯が会話の途中で点いたり、
 段差をちょっとした仕草で(それも自然な作画で)降りてみたり、
 その上、ライティングも凝っているので、
 絶賛「勇者であるシリーズ」ほど繰り返しみていないにも関わらず
 それ以上に「はねバド!」の表現に好意的です。
 ヒロインの死んだ目もいいんだけど、
 薫子ちゃんのガッツポーズはかっこよかったな。
 音楽も不協和音を取り入れた楽曲を使ったりしてますし、
 いい感じです。
 #コーチをウマ娘のトレーナーのようにしないでいてくれれば
 #推せます。
 最初はどうなるかと思いましたが、杞憂だったようです。
ヤマノススメ サードシーズン
 女子高生の登山を通した友情と成長の物語。
 さらに放送時間が伸びて15分番組に。
 時間が伸びた分、作画のクオリティは落ちた感じがします。
 ストーリーは相変わらず面白く、次回が気になります。
 内向的でぼっちだったあおい。
 ひなたがその扉を強引にこじ開けたおかげで、
 本当に徐々にではあるけどあおいの世界が広がっていきます。 
プラネット・ウィズ
 オープニングを見る限り、お子様向けに思えたのですが、
 ヒーローを倒すヒーローという設定が面白いです。
 展開もシリアス模様。ヒーローを目の敵にするヒーローの背景や
 襲い来る飛来物の謎解きに興味惹かれます。
 絵柄は子供向けな感じだし、キャラもふざけているけど、
 ダリフラもフランクスに表情が現れた時、
 あれ?子供向けロボットアニメ?と思ったことを思い出しました。
 戦闘シーンもフルメタ並だし、ストーリーも見応えがあります。
ハイスコアガール
 30年近く前が舞台となっていて、
 テレビゲームに席巻されたアーケードゲーム愛に満ち溢れたアニメ。
 もちろんテレビゲーム愛にも満ちています。
 押切蓮介漫画が原作。これがアニメ化されるとは。
 原作の方が好みだけど、キャラをうまく表現していて
 可愛らしさを感じられ、アニメはアニメでありだと思いました。
 無駄に多いセル枚数^^喋らなかったヒロインに対し
 喋るライバルヒロインの振る舞いに笑えます。
 喋らないヒロインには主人公の男の子がツッコミ入れるのですが
 これも面白いです。
 OP/EDもすごく良いです。
あそびあそばせ
 漫画原作。ショートショート。作画、線細っ。キャラの変貌激しい。
 音楽もいい、効果的なクラシック調。
 オープニングがおやおやだったし、キャラデザも、おやって感じだったので
 最初はどうしようかと思ったのですが、ポプテピピックほどではないけど、
 微妙な不条理系ギャグが楽しかったので、とりあえず続けて観てます。
 なにせ岸誠二監督。OP/EDも良いです。
進撃の巨人 シーズン3
 これだけで完結していない点を除けば、やはり安定の面白さ。
天狼 Sirius the Jaeger
 ヴァンパイアかと思ったら、こいつら翼手なのか?
 作画といい、声優さんといい、かなり力の入ったアニメに思えます。
 !とはいえ、「クジラの子らは砂上に歌う」と同様な嫌な予感を
 !なんとなく覚えちゃいます。
 と言いましたが杞憂だったようです。
 アクションも迫力があります。
 世界観、設定はアンダーグラウンドなのですが、
 この設定は、応用が効くのか、これはこれで面白そうです。
はたらく細胞
 人間の細胞を擬人化し、人の体の中で起こっている出来事を
 アニメでわかりやすく表現しています。
 ナイスな着想です。厳密に考えないで例えとして楽しめば
 知識欲も満たされ、なかなか面白いと思います。
 花澤香菜さん、ここのところ大忙しですね。主役です。
 早見沙織さんも出演。
 こみっくがーるずで主役張った赤尾ひかるさんも出演。
 作画は荒っぽいけど、声優陣の演技で面白さをカバーしてます。
BackStreetGirls ゴクドルズ
 ヤクザがアイドルになったことによるギャップギャグ、冴えてます。
 原作は途中でやめたんだけど、アニメ化でのテンポが良くて笑えます。
 とにかく作画の手の抜き方がハンパないなw
 アニメと漫画の差は声が当たってるかそうでないかしかないけれど、
 演出演技で漫画よりむしろギャグが面白くなっているように思えました。
ハッピーシュガーライフ
 ホラーミステリー。
 題名と絵柄と声優さんたちに騙されるけど、どす黒い展開。
 フルカウンター打つストーリーが良いです。
 花澤香菜さんここでも主役。
暦物語(すでに完結)
 日常にある怪異譚とその謎を解いていく構成。
 以前にネットで配信されたものをまとめて地上波初放映。
 物語シリーズでは後半に位置する作品なので、
 暦物語から観始めて良いものなのか、
 ちょっと不安なのが難点です。
 オープニングは話ごとに変わり。
 おしゃれなカット、低音の聞いたサントラ、音響効果など、
 演出がいいですね。声優陣も魅力的です。
 それが他の物語シリーズで語られているのか
 そうでないのかはわかりませんが、
 各話の前後に語られていない物語が存在していて
 それを憶測しながら観ていく形になります。
 説明過多でも不足でもなく、ちょうど良い感じなのが
 新鮮です。

☆☆☆
邪神ちゃんドロップキック
 原作のWebコミック既読ありきでスタートしているような感じですが、
 なんとなく経緯がわかってくるので、まあいいかなと観れてます。
 相当過激な描写で進むようで、舞台のこじんまりとしたアパート、
 破天荒な展開、実は壮大な世界観、これらのギャップが、
 割とツボにはまりました。
ちおちゃんの通学路
 「からかい上手の高木さん」同様、アニメ化で少々がっかり模様。
 作画はまあまあ原作の良いところを抑えているし、
 豹変するキャラクターを演じきる声優さんの仕事も良いし、
 (原作、最近はマンネリ停滞気味だけど、アニメに取り入れるだろう)
 エピソードは面白い、と思うものの、
 テレビアニメらしい動きに一工夫こらしていただいた演出が
 必要なのではないかしら。
つくもがみ貸します
 江戸時代の古道具屋損料屋が舞台です。ただの損料屋ではなく、
 道具に付いている付喪神を利用して、謎解きの依頼をこなしていきます。
 雰囲気がいいです。
 損料屋の男女の謎解きが最終的には軸になっていくと思われます。
はるかなレシーブ
 過去のトラウマを背負った女子高校生を
 明るいヒロインが明るくさせるスポ根もの。
 バレーボールではなくビーチバレーの物語。
 エピソードはありきたりな感じなのですが、
 ヒロインや仲間たちがどのように成長していくのか興味があるので
 引き続き観ていきます。
アンゴルモア 元寇合戦記
 タイトル通り、鎌倉時代の元の襲来を描いた歴史物です。
 残虐なシーン満載で、大人向けのアニメになります。
 そもそも元寇って鹿児島に上陸したものだとばかり思っていましたが、
 対馬から、壱岐島、博多、長門へ襲来したんですね。
 そういった恥ずかしい思い込みを修正してくれる歴史アニメです。
 架空の俺最強武将を登場させ、実在の人物、記録に残る戦闘を
 織り込むことで、ドラマ性の高い作品にしています。
 ただ、ドラマを作ろうとしすぎて、空回りするキャラの行動が
 少し鼻につくところがちょっと気になり始めました。
京都寺町三条のホームズ
 骨董品店の腹黒イケズ京男子と女子高生の恋物語を中心にした
 ミステリーアニメみたいです。
 今の所、エピソードが超感動的、というわけではないですし、
 女子高生の心の動きが秋の空にしても激しすぎるのが
 気になるのですが、鑑定や歴史の話を織り込んでくるので
 興味を持ちました。しばらく観る予定です。
BANANA FISH
 今、漫画「海街Diary」が話題の吉田秋生原作のアニメ化。
 謎の薬物をめぐるアメリカの様々な組織の陰謀を描いています。
 この人の漫画は「吉祥天女」「カリフォルニア物語」しか
 読んだことないんですが、この「BANANA FISH」も
 大人が楽しめるストーリー、代表作です。
 リアルなので絶対アニメとは言いづらいのですが、
 うまくアニメ化している感じです。
 ただ、奥村英二の存在意義がわからない。
 アッシュの心を救う役割、ということなんだろうけど、
 「僕ってそんなに頼りない?」
 頼りないどころか足引っ張ってるだろう。
 アッシュが気に入る理由がわからないなあ。
 多分、こいつの存在が、自分の中で、このアニメの
 評価を下げている全て。
艦隊これくしょん
 再放送。もう過去のゲームになりつつあるけど、
 今になって再放送には何か意図があるのかな。ゲームは、かじってます。
 大破すると色っぽくなるのはDMMのゲームらしいかなw
 でも、うまくアニメ化してますね。ウマ娘のように登場人物が多いけど、
 ゲームやっている人には問題ないかな。娘だらけで萌え要素満載です。
神様はじめました◎
 ファーストシーズンに続いてセカンドシーズンも再放送。
 なにかイベントでもあるのでしょうか。
 ファースト前半では神様になることに必死だったヒロインが、
 後半からだいぶ趣が変わってきて、セカンドでは
 ほぼほぼラブストーリーになっています。周りが神々ってだけです。
 神様として色々な試練がおきますが、
 ヒロインがめげないし強気なのがいいです。
 そして、どんどんと二人の中が縮まっていきます。
 セカンドの方が画はよくなりました。
大人の一休さん
 リアル一休の短編集。5分アニメ。再放送かな。一休(仏教)入門として面白いかも。
スペースバグ
 ディズニー、ピクサーを観ているようなアニメーション。
 実験用として宇宙ステーションに連れてこられた昆虫たち。
 人がいなくなった後、天敵のカエルと戦いながら、逃避行を繰り返して行きます。
 なんか、アメリカアニメっぽいノリです。
七星のスバル
 ソードアートオンライン系のラノベ原作アニメ。
 またかよ、と思うものの、死んだはずの幼馴染とゲームで再開という設定で、
 もう少し観てみようかと。NPCなら別に不思議じゃないけど、
 そうだとすると運営の悪趣味さ半端なし。
 小学校の友達との関係性も大人になると大きく替わっちゃいますねというお話。
 純情だった小学生の時と違い、痴情のもつれが目につきますね。
悪偶
 アニメは雑で、話もライトなオカルト系だけど、
 バレエダンサーがヒロインということで、続きが気になりました。
 天才には裏がある、不幸な生贄を取り込んでいるという設定。
 生贄を作る側、解放する側の争いの物語。
 ヒロインたちが両サイドに分かれて争っていきます。
 作画は今ひとつ。声優さんたちは良いと思います。
殺戮の天使
 ゲーム・バイオハザードみたいな、サイコホラーゲームのアニメ化です。
 ヒロインの行動原理がよくわからないのと相棒に感情移入ができないのですが、
 なんとなく流して観てみようと思います。
少女歌劇レビュースターライト
 宝塚の内側を描くようなアニメなのかと思いきや
 この世界の舞台設定の謎を引き摺ったまま話が展開して行きます。
 音楽少女やライブライブサンシャインのようなわかりやすい
 面白さとは違う路線のアニメ。
 オーディションと呼んでるけど、なぜか剣とか弓とか使った
 決闘で決着つけるっていう、不思議な展開。
 キリンが仕切るのってなんでなんだろう。
音楽少女
 アイドルプロデュースストーリ(多分)。
 売れないところから始まり、普通に面白そうなので、とりあえず観続けます。
 なんかありがちなお話に見えたんだけど、
 1話の最後のオチに意表を突かれたのもあります。
 今の所、ヒロインはアイドルになるのではなく、
 アイドルをプロデュースする側になるようです。
 オープニング曲は上坂すみれさんも出ているのに小倉唯さんでした。
 ヤマノススメのここなの声でのエンディングより
 こちらの方が自然に歌えてるようで、よい感じです。
ライブライブサンシャイン
 夢のなかった高校二年生がある出会いをきっかけにやりたいことに出会い、
 頑張る物語。バンドリのような展開で、ガールズバンドがスクールアイドル
 に替わっただけと言えます。
 動きがスピーディーでアニメらしく演出しています。ダンスも良い。
 最近の多人数のダンスは、昔なら個々が完全にシンクロしていたのに
 今時は微妙にずらしていてリアル。なのに歌はユニゾン。
 ユニゾンにすれば個々の歌の不味さは誤魔化せるけど、
 ジャニーズじゃないんだから、歌を売りにするなら、
 ちゃんとハーモニーにしましょうよ。
百錬の覇王と聖約の戦乙女
 ソードアートオンライン以降、猛威を振るっている転生もののアニメ化。
 幼女戦記やデスマあたりと同じくらいの年に発表されていますね。
 コンテストで禁止されるほど氾濫している転生ものの中でも、
 いまだに連載が続いているのはそれなりの魅力があるのでしょう。
 古代に転生し、転生前の世界ともつながっているため、
 未来の知識を利用して転生先を席巻しています。
 原作読んでいないので、これからの展開次第ですが、
 俺最強系好きには、なかなか爽快かもしれません。
Phantom in the Twilight
 花澤香菜さんと石見舞菜香さん。男性陣も豪華。
 女の子は可愛いがアニメは雑。
 早見沙織さんがヒロインで頑張ってたアニメ「Code:Realize」に
 同じロンドン舞台でホスト系の匂いがして、なんとなく似た感じだけど、
 お話はこちらの方が面白そう。
焼肉店センゴク
 まあ、5分アニメといえば、このくらいのクオリティですよね。
 普通にダラダラ見ていきます。
陰陽師・平安物語
 ゲームの番宣なのかな。陰陽師というより人ではないもののエピソードですし。
 5分アニメにしては作りはしっかりめ。
 ただ、連続性のあるドラマだと、5分での1週間おきは間延びしてしまいますね。
闇芝居
 5分アニメ。ホラーもの。第6期。
 アニメというより紙芝居だし、ストーリーもそれほど奇抜じゃないけど
 結末を視聴者の推測に任せる展開は、まあ面白い。
 短編だし、観ては録画消しの繰り返しで行きます。

☆☆(録画を消しながらも観続けています)
バキ
 格闘アクションもの。観ては消ししながら最後まで観るかもしれません
 絵柄は嫌い。奇想天外な物語だけれど、続きは確かに気になる演出です。
すのはら荘の管理人
 春原を(すのはら)月見里を(やまなし)て普通に読むんですね。
 「管理人さん」と言えば「めぞん一刻」の音無響子が絶対神なので、
 そのハードルをこのアニメがいかにクリアするのか、
 興味のあるところでしたが、お色気前面ですね。
 比較しちゃいけないことがわかりました。
 「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」のようなギャグなわけでもなく
 ちょっと観続けるのはきつくなってきました。
 管理人さんに「ゆゆゆ」の安芸先生役・佐藤利奈さん。
 伊達に声優アワード受賞してませんねー。その他、主人公にキタエリさんとか
 結構な声優さん陣なのですが、お色気アニメにはちょっともったいない布陣です。
ゆらぎ荘の幽奈さん
 オタク御用達って感じのハーレムエロラブコメディです。
働くお兄さんの2
 まあ、その1と同じように普通にダラダラ見ることになりそう。
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
 「人生にソロプレイの記憶しかないぞ」主人公の異世界(ゲーム内)転生もの。
 デスマ系オーバーロード系のラノベ原作アニメ。
 またかよ、と思うものの、とりあえず、これも様子みようっと。
ぐらんぶる
 冒頭のやけに仰々しいテロップに、唯一☆1つけてる「王様ゲーム」ライクな
 ものを感じたのですが、ああ、これか。漫画でもお試しで読むのヤメたやつでした。
 ロマンスは気になるものの、多分☆の数は最後まで観ても変わらない気がします。
 なんかダイビングする人にちょっと失礼な気もします。
 同じような系統として水球漫画の
 「ハンツーxトラッシュ」もあげておきます。
 5話終了現在でもダイビングアニメらしくなりません。
 ダイビングの話は通算5分くらいですかね。
 設定とか考えず、大学生活ギャグ漫画として、
 この悪ノリについていけるなら、引き続き観ても良いかもしれません。
ロードオブヴァーミリオン
 こいつら何してるんだ、という謎で引き込む出だし。かなり力を入れている
 アニメに思えます。逆に演出(脚本)に少し力が入りすぎてる気もします。
 設定とか世界観は面白そうなので、その辺が足を引っ張らないとよかったのですが。
 そして、まさかの鬱展開?どちらにしろ力を持つものが
 覚悟を決めるまで時間かかる展開はいらだちます。
 だって、知り合いを殺すことばかり恐れていて、
 そうでない人が死んでたり殺したりすることは気にしないんだもの。
 それに、他に救いようがあるならともかく、そうとは思えない状況では
 自分で手にかけてあげることも致し方ない場合もあろうかと思うのです。
 「自分で周りの人を傷つける位なら、死んだ方がマシだ!」と
 声高に主張するなら、その意思を貫徹して欲しいものです。
ISLAND
 どうもこういう勝手な振る舞いをする主人公って苦手なんですよね。
 田村ゆかりさんがヒロインなのですが声の質がちょっと浮いてる感じです。
 またシナリオにも不可思議なところが多く、
 たとえば、なんかやたら戻ってこない勢いで出てったくせに、
 なぜか普通に戻ってきたり、なかなか、お話に素直に没入できないです。
教えて魔法のペンデュラム
 15分アニメ。花守ゆみりさん。中学生が主役みたいですが
 小学生向けのアニメみたいです。絵は可愛いし綺麗だけど、枚数は少なめです。
 学校生活でよくある悩み事を魔法の力で前向きな気持ちにしてもらう
 王道魔法少女ものですね。対象の人たちには良いかもだけど、
 自分はさすがに途中でやめちゃうかな。

☆☆(すでに視聴中止)
兄につける薬はない
 5分アニメ。雨宮天さんに中村悠一さん。安心のギャグ漫画。
 なので、ある意味予想できるオチ。
 オチへの入りは間髪入れずに一気に畳み掛ければ良かったのに。
 なんか、シーズン2と放送が入り乱れている感じなので定期的に観るのは
 やめました。
中間管理録トネガワ
 カイジのスピンオフ。カイジを知らなくてもウザいくらいのナレーションがあるので
 特に問題なく見られる。金貸しでシリアスかと思いきや、どちらかというとギャグ。
 ただ、金貸し、男臭すぎる、絵柄、続編、というところから、あくまで個人的な理由で
 視聴中止。食指がのびなかった原作漫画のアニメ化でもあるし。
 なので、否定は全くしていません。
オーバーロードIII
 前作途中でやめているので、こちらも回避です。
 観るならファーストから観た方が良いと思われます。
イケメン戦国
 5分アニメ。実在の戦国武将が2頭身3Dキャラとなって
 ギャグを繰り広げています。BL系のアニメなんでね。自分は回避です。
スポンジ・ボブ
 海外アニメまで、追いかける余裕もなく。
夢王国と眠れる100人の王子様
 日常に疲れた女性向け逆ハーレムアニメ、ですかね。
 女性向けパズルRPGとやらが原作みたいですし。
 ターゲットの人たちにとっては、十分面白いのではないでしょうか。
 作画もいいし、声優さんも揃ってますし。
ハワイアン・コヌ
 絵本が原作みたいですね。良い子向け。
ゾイドワイルド
 すみません、あくまで個人的な嗜好の問題です。
 小学生あたりは夢中になりそうなお話ですね。
 ただ、人の相棒を能天気に「これくれよ」とか言う主人公にはついていけません^^
 全部を全部まで観るわけにはいかないので、自分は回避します。
 シンカリオンも自分は1話でやめちゃいましたし。
バディファイト
 こちらも個人的な嗜好の問題です。
 子供達には楽しいアニメかもしれませんね。
千銃士
 艦艇が娘になったり、刀が娘になったり、馬が娘になったり、城が娘になったり
 転生モノも大流行りですが、こういう性格づけをしやすい、元があるモノを
 擬人化させたゲーム、多いですね。そういったゲームのアニメ化の一つ。
 ただ、千銃士は萌えをあまり前面に出しておらず硬派な感じで進んでいくようです。
 ホスト系なのは間違いなさそうなので、とりあえず、やめておきます。
深夜・天才バカボン
 劇中の途中で切れたぞ。演出に思えないんだけど。フルメタル・パニック!TSRの
 ラストシーン(本編の尺が30分より長かったので仕方なかったとはいえ)
 バサっと消された時並みの苛立ち。特に思入れもないので、回避。
Free! Dive to the Future
 可愛い声をしたガタイのいい男子が集う水泳物語。
 スポ根なのかヒューマンドラマなのか、どうもピンとこないのですが、
 等身大の大人の自然な動画、自然な表情、安定したキャラ、
 アニメのレベルは高いです。
 主役の二人はいいんだけど周りに演出過多な登場人物が多く鼻につきます。
 このぶっ飛んだ発想、アスリートならわかるんですかね?
 自分には気持ち悪いし、気分悪いので、やめときます。
じょしおちっ!
 えろあにめ。
one room セカンドシーズン
 珍しい、主人公が視聴者となるアニメ。
 ファーストシーズンも1話切りだったけど、この手法なら、
 ゲームの方がよくないかな。


(該当なし)


番外
Thunderbolt Fantasy
 人形劇だった。でも、今の人形劇はすごいね。お話も面白そうだし。

2018年8月19日日曜日

LEON(実写映画)

LEON 総合:☆☆☆☆☆

「ヤマノススメ」の「あおい」のお母さん役・久川綾さんの密かなファンである理由の一つに、LEONのマチルダ役の吹き替えをされていた事があります。というわけで、無理やりですが、今回はLEONの感想です。繰り返し観た数からいうと攻殻機動隊、イノセンスに匹敵するんじゃないかな。

LEONはリュック・ベッソン監督の劇場用実写映画です。劇場公開では試写会で酷評された部分がカットされており、それを劇場版と言っています。そして、カットされた部分を復活させてDVDなどで発表したものを完全版としていて、結果、LEONには2種類のバージョンが存在しています。
吹き替えだと、地上波放送版も含めて4種類あるようなのですが、自分の持っているバージョンは3つ。DVD劇場版(吹き替えステレオ)。DVD完全版(吹き替えステレオ・旧録)。BD完全版(吹き替えDTS HDmaster audio5.0h・新録)。
終始、過激な暴力全開だし、お色気もあるので、良い子は絶対に観てはいけません。

・ストーリー
掃除人と呼ばれる殺し屋が、一人の少女を助けたことで、人間性を取り戻すお話です。
「劇場版」と「完全版」では二人の関係性が異なっています。簡単にいうと、「劇場版」では父子関係、「完全版」では恋愛関係。大きな違いです。劇場版を観ていた自分は、完全版を初めて観た時、これじゃロリコン映画じゃないか、と感じたものです。BDでは完全版しかなかったので、しばらくの間、買うのを躊躇していたくらいです。
でも、しっかり観てみると、ロリータコンプレックス、とはとても言えないような、ピュアなストーリーなんじゃないかと見直してきました。今では、完全版派と言っても良いでしょう。

・演出
演技、音楽、舞台、脚本。総合芸術として、ケチのつけようがないです。
冒頭からのレオンの俺最強、神出鬼没のすご腕ぶりの表現。
のっけから全開、スタンフィールドの常人にはありえない振る舞い、傍若無人の狂人ぶり。
レオンが、マチルダのためにドアを開けるシーンで、神からの祝福のように彼女の顔を照らす光。
銃を扱う職業を経験した人なら必ず知ってると思うのですが、平時に銃を扱う時には絶対に銃口を人に向けるな、の世界共通ルールを無視させることでさらに煽る、スタンフィールドの狂気。
お気に入りを挙げるとキリがありません。

・音楽
エリック・サラ。舞台装置としても秀逸ですし、楽曲としても聞きごたえがあります。サントラ買っていいのではないですかね。ちなみにサントラにはビョークの挿入歌やスティングのエンディング曲は入っていません。

・演技
■レオン(ジャン・レノ◎)
 てか、この人、どの映画でも素だよね。でも、特にこの役がジャン・レノには合っていると思うんです。
■マチルダ(ナタリー・ポートマン◎)
映画デビュー作。13歳。ほとんどアップのシーンでの演技だけど、いわゆる天才子役、ですね。喜怒哀楽の瞬間での切り替えが達者です。二十歳過ぎるとただの人になる場合も多々あると思うのですが、大人になっても大活躍しているのはさすがです。他にパッと思いつくのはジョディ・フォスターですかね。ジョディ・フォスターのタクシードライバー出演も13歳。
■スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン◎◎◎)
この映画のこの人の演技を観ずして、他の映画の悪役の演技を語るな、というくらいすごい。
ただ、マルキー含めて、その他の麻薬捜査官の演技というか演出も後押ししているのは見過ごせず、リュック・ベッソン監督の才能が主役3人の演技を引き立てていると思います。

・吹き替え
上手、下手、というより、キャラにあってるかどうかと、吹き替え台本の影響が大きいです。
■レオン 
劇場版:大塚明夫さん◎  完全版旧録:大塚明夫さん○  完全版新録:大塚明夫さん:○
■マチルダ
劇場版:久川綾さん◎  完全版旧録:久川綾さん○  完全版新録:宇山玲加さん:○
最初は久川綾さんのイメージが強かったので、宇山玲加さんに違和感があったのですが、最近は馴染んできました。今の声優さんの技術力向上は、やはりすごいものです。
■スタンフィールド
劇場版:田中正彦さん◎  完全版旧録:佐古正人さん○  完全版新録:山寺宏一さん:○
■その他の声優さんの声のマッチ度と表情の合わせ方、
 吹き替えの翻訳など、全体として、
劇場版:◎  完全版旧録:△  完全版新録:○

ストーリーは完全版の方が好きなのですが、吹き替えの演技は劇場版が気に入っているので、吹き替えで観たい時には、どうしても劇場版を選んでしまいます。画質とかも含めると、BD1枚で十分かもしれませんね。

2018年8月18日土曜日

天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ 総合:☆☆☆☆☆

もはや説明不要ですかね。宮崎駿監督ジブリ制作の劇場用アニメ。
ブルーレイで観ています。

・ストーリー
ピュアラブストーリーです。悪役になり切れない愉快な大人たちの煩悩に翻弄されながらも、本物の悪党と全てを捨てても戦おうとする男の子と女の子のお話です。劇中の人たちも、観客も、その健気さにほだされます。

・演出
ドラマティックなんだけど、ファンタジーなんだけど、過剰になりすぎない演出、あくまでもリアリズムのあるアクションになっていることは、大衆に受け入れられていることからも明らかだと思います、秀逸です。一歩間違えれば芝居じみた感じがするはずのクライマックスのセリフ。地上波放送時には、みんなが一斉に、まさにその瞬間に、主人公たちと一緒のタイミングで投稿するから、ツィッターがパンクする、と言われたほど、誰もが受け入れやすい、適度な演出になっている、さすがは宮崎駿監督です。

・作画
古さを感じさせないのは、さすがですね。ブルーレイでは落ちるムスカが容易に見つけられると評判でしたが、その通りの画質です。

・音楽
さすが、久石譲さん、という感じですね。シーンにもあっているし、楽曲としても、とても素敵です。

・演技
声優さんとして有名な方と、俳優でもあるけれど、声優としても実績のある方で演じられていて、興行的にどうこうというキャスティングがされていないのが、ジブリにしては、良いところですね。アニメとして違和感なく作品に集中できます。

ジブリの中でも特にオススメしたい作品のうちの一つです、値段を無視すれば。家族四人で映画館に行くのと同等じゃん、てことなんでしょうかね。

2018年8月17日金曜日

フルメタル・パニック?ふもっふ

フルメタル・パニック?ふもっふ 総合:☆☆☆

原作はライトノベル。シリアスな長編シリーズのサイドストーリ的に発表され続けてきた日常学園ギャグ短編集をアニメ化したものです。ライトノベルは外伝含めて23巻あるのですが、半分弱はこの短編集になるので、どちらが本当のフルメタル・パニックなのか、わからなくなります^^

・ストーリー
長編で活躍するメンバーのうち、特に高校生たちが巻き起こす、ドタバタ喜劇とその中でちょっと顔を覗かせるラブロマンスで構成されています。アニメでは、15分で1話完結、30分で1話完結が半々くらいなので、ちょこっとつまみ食いするにも良いサイズです。完全に独立しているわけではないですし、本編にもこちらの短編で描かれた逸話が挿入されたりしますので、切っても切れない関係ではありますが、ほぼほぼ、単独で観ても楽しめるのではないでしょうか。

・演出
長編のアニメ化は足し引きが激しくて、アニメ独自の演出も多いのですが、こちらでは逆に割と原作に忠実です。長編、短編とも、原作の雰囲気を壊さないでくれているのが良いです。アニメになっても違和感がありません。

・作画
古い作品なので、完全セル画で、アスペクト比もスタンダードサイズ。でも、かなり気合の入ったセル画なので、作画うんぬんが気にならずに観られます。

・音楽
普通にサントラです。OP/EDは良いのではないでしょうか。

・演技
テッサの声に違和感がありますが、それ以外は、ほぼほぼしっくりきます。
特に、ゆきのさつきさん(雪野五月さん、雪乃五月さん)は、この「かなめ」と犬夜叉の「かごめ」が代表作かと思うのですが、とても合っています。はっきりした発声と綺麗な声で、喜怒哀楽、どんなシーンでも上手です。

☆4でも良かったかな。実際にはBDに焼いてあるしw


2018年8月15日水曜日

干物妹!うまるちゃんR

干物妹!うまるちゃんR 総合:☆☆☆

去年連載が終了したギャグ漫画が原作。
TVアニメ「干物妹!うまるちゃん」のシーズン2。12話です。
1期を観てからと思ったのですが、とりあえず。

・ストーリー
自分の好きな、昼行灯とは真逆のヒロイン。
外では美人で成績優秀、スポーツ万能、友達思いの美妹。うちでは腐女子に変身し、ブラコン、というか兄にぶら下がって生きているヒモ妹。でも、このわがままっぷりと2頭身キャラが、妙に可愛いんです。外の姿とうちの姿があまりに違いすぎて、両方の状態を知る友人でさえ、同一人物とは気づかないという、ぶっ飛んだ設定です。ギャップ萌えの究極ですね。さらに、オタク趣味を存分に発揮する時にはUMRというカッコイイ姿に変身し、いかした天才ゲーマーにもなったりします。
三者三様の魅力があり、かつ核となっている本来の人の良さは共通していて(干物妹の時は見えづらいけど)その優しさ、というか多くの場合は甘え上手ぶりに、ホッとするお話が多いです。

・演出
テンポも良いし、シナリオに不自然さもなく、干物妹の時のダメっぷりも許せる可愛さ、UMRではかっこよくなりすぎず、美妹も嫌味にならない演出で、安心して観られます。
シーズン2から観始めると、UMRってなに?と戸惑う登場の仕方だったり、クラスメイトとの関係も山を越えた後の感じがするのですが、このくらいは仕方ないかな、と思えます。まあ、この2頭身を表現するには実写では(NHK「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんなんかは居るけれど、まあ)無理でアニメ向きですよね。

・作画
すごく描き込まれているわけではないのですが、ギャグアニメとしては必要にして十分じゃないでしょうか。

・音楽
EDのうまるん体操がお気に入りです。シルフィンの決めポーズ「シュバフィーン」サイコーです。

・演技
なんと言っても、多重人格と言って良いヒロインをしっかり演じ分けてる田中あいみさんがすごいですね。

どういうわけか一番ひどい干物妹状態のうまるがヒロインで、とってもわがままな小さな暴君、おじゃる丸みたいなんだけど、おじゃる丸と違って、根がいいやつなのが良いですね。

2018年8月14日火曜日

司波達也 vs 相良宗介

フルメタル・パニック!  総合:☆☆☆☆
魔法科高校の劣等生   総合:☆☆☆☆

一度取り上げた両作品ですが、両主人公とも、そういえば護衛じゃ無いか。何が違うんだろう、と考えてみました。なので、原作も含め、全シリーズ通しての雑感、メモです。

主人公の違いを探してみると
ガーディナーと護衛。字面は違いますが、主人公のやってることは同じ。
魔法使いと人知を超えた技術で作られたロボットを操る傭兵。むむ、同じファンタジーSF?
無表情に近い。高校生。幼い頃から非人道的な戦闘訓練。人殺しに躊躇しない。パートナーが同い年。
とまあ、反対に共通点だらけであることに気づくわけです。
このように、特徴を並べると共通点は多いのですが、もう少し大きな視点でみてみると、人の意識として、魔法(魔法科高校の劣等生)よりはロボット(フルメタル・パニック)の世界の方が、より科学的、現実的に感じていませんか?実際にはまだ誰も本物の巨大二足歩行ロボット兵器を見たことがないのは、魔法と同じなのに、です。むしろ宇宙人の方が、理屈的にはあり得そう、とか思うわけです、観たことがないのは魔法と同じなのに、です。小説の中で、魔法を科学として完成させ、いくら理屈を通したとしても、一線は超えられないほど、魔法は無いものだという共通認識が、人にはあるのだと思います。この人の意識に基づくリアリティの違いが、両作品の大きな違いだと感じています。
さらに、魔法科高校の劣等生では、主人公がむしろロボットに近いのです。逆に、フルメタルパニックの主人公は相棒のロボット含めてやたら人間味溢れているのです。この底辺に流れる魔法科高校の劣等生のクールな雰囲気とフルメタル・パニックのホットな雰囲気が、共通点ばかりの両作品をそれぞれの世界へとしっかり分けてくれる、非常に大きな違いになっているのではないかと感じています。

原作は、両作品ともライトノベル。
フルメタは完結。シリーズ4のところまで既読。
魔法科高校の劣等生はもう直ぐ終わりそう。既刊全巻完読済み。

昔は寝る前に必ず本を読んでいたものですが、ゲームばかりして、すっかり活字から遠ざかってしまっていた自分が、前ほどでは無いながらも、だいぶ読書量を取り戻せたのは、この「魔法科高校の劣等生」のアニメのおかげと言っていいでしょう。アニメを観て、とある噂を聞き、非常に興味を持ったため、原作を一気に読んだので。まあ、四葉継承編と師族会議編で目的はほぼ達成されたのですが、やはり、二人のその後も、気になりまして^^; 「魔法はない」という意識がいずれ変わる日が来たとしたら、本当にすごいことでしょう。魔法科高校の劣等生の原作者・佐島勤は預言者となれます^^皮肉じゃ無いですよ。そう思わせてくれる設定と表現力が魔法科高校の劣等生にはあると感じています。それも、一気に読みきれた理由だったと思います。アニメは中途半端であまりいい感じでは無かったのですが、原作に導いてくれた事には感謝しています。
フルメタも原作面白いです。
たまには読書も良いのではないでしょうか。

2018年8月13日月曜日

4月スタートアニメ 2クールもの感想一覧

今回は4月スタートの2クール以上のアニメの中間感想です。

☆☆☆☆☆

(レイトンはこちらでも良いかも)


☆☆☆☆

・レイトンミステリー探偵社
ここまで来ても安定して面白いですね。チャオでの連載ですし、誰にでも薦められます。そして、とてもお子さま向けだけのものとは思えません。
いやいや、ドラえもんだって映画はとてつもなく素晴らしいわけで、宮崎だ、押井だ、細田だ、庵野だ、新海だ、などと、あまり構えすぎず、アニメはもっと肩肘張らずに観るものだなと思いました。
ミステリーとして、どうかと思う向きもあるかもしれませんが、人情系として観ると、なかなかどうして、かなり面白いです。
花澤香菜さんが子供が観るであろうアニメに合う形で明るく元気で面白い演技を見せてくれていて素敵です。相も変わらず、流石ですな。
槙原作曲のエンディングも花澤香菜さんが歌っていて、曲も槙原らしく、いい感じです。


☆☆☆

・シュタインズ・ゲート ゼロ
絵はシリーズ1に比べると格段に良くなりました。壮大な時間をテーマにしたSFなんですが、今のところずっと葛藤の永久ループ中です。17話でようやく起承【転】結の部分に入りそうなんだけど、内容としては1クールでまとめられそうです。とにかく、あまり話が前に進まないんですよね。
前作を知らないときついのも残念かな。
これ、原作ゲームの方をやっとけ、て感じでしょうか。
だた、何と言っても花澤香菜さんのまゆしー、最高です。

・重神機パンドーラ
こちらも壮大なSFなんだけど、ピンとこないんです。量子リアクターがどうこうで科学的な風味を強調しているのですが、説得力があまりなく、成功しているように思えないんです。むしろ、人の業と人の突然変異による進化をテーマに絞って、もう少し大衆的にしてくれた方が良かったように感じています。結局、量子力学とか関係なくなって来てるし。
だた、何と言っても花澤香菜さんのクイニー、最高です。東山奈央さんもお忘れなく。

・若おかみは小学生
こちらも小学生向けと思われますが、お話はきちんとしています。プロットこのままで大人向けにしたら、全く別の作品になりそうなくらい、シリアスな設定ですが、この作品では明るく楽しく前向きに仕上がっています。

・あっくんとカノジョ
男のツンデレw
一途なんだけど、いわゆる一途ってのとはちょっと違うのんたんが可愛いです。あっくんもかなり危ないやつなんですが、なんか許せるのがいいですね。


 ☆☆

・新幹線変形ロボ シンカリオン
・メジャーセカンド
・ペルソナ5


☆ (いまのところ☆1は「王様ゲーム」のみです。)

2018年8月11日土曜日

暦物語

暦物語 総合:☆☆☆☆

西尾維新原作のラノベをアニメ化し、2016年にアプリ配信された作品。原作12話を1話15分にまとめ30分番組として6回に分けて地上波初放送されたものを視聴しました。アニメーション制作はシャフト。
化物語のその後を描くにあたって、アニメでよくやるインターミッションのような、主人公の高校3年間を振り返り、化物語の記憶を蘇らせることを目的として刊行された作品のようです。なので、これ単体よりも化物語を見ておくことで、相乗効果により、より面白さを堪能できるでしょう。
自分は原作未読で、この作品で初めて物語シリーズの一幕を垣間見ることになりました。それを踏まえた上での感想となりますので、ご了承ください。

・ストーリー・演出・作画
インターミッションとはいえ、化物語を短く編集したわけではなく、その後のエピソードやサイドストーリーによる新ストーリーの短編集なので、ある程度独立した物語として楽しめます。もちろん、いつの間にか最初の登場人物が彼女になっていたりとか、時系列的にも背景的にもわからないことだらけで、脳内補完が必要なのですが、やたら理屈っぽい語りの多さ、場面展開の秀逸さ、カットの小粋さ、キャラの可愛さ/格好良さ、小気味の良いテンポなど、独特の雰囲気を味わうことができます。
怪異譚とはいえ、前回取り上げた闇芝居や伊藤潤二コレクションとは異なりオカルトでもホラーでもスプラッターでもなく、「道理では説明がつかない日常にある不思議なこと」を道理として解いて行く流れになるので、ポンと手を叩いて納得する、という感じのお話です。ただ、少なくともこれ単発で見る限りは、ポンと手を叩いて納得するほど奇妙な怪異とはいえないので、物語にグッと引き込まれると言うことはなかったです。化物語ファンなら違った印象を持つのではないでしょうか。

・音楽
OP/ED共に良いです。登場キャラの声優さんがオープニング曲を歌っていて興味を引かれました。

・演技
錚々たる声優さん方が入れ替わり立ち替わり登場し、それぞれが独自のキャラを構築して魅せてくれます。

作画や雰囲気が良かったので、化物語をいずれは観て見ることを前提に☆4、とりあえず、BDに残しておこうかと思いました。自分としてはちょっと甘めの☆の数です。

2018年8月9日木曜日

ティム・バートンのコープスブライド

ティム・バートンのコープスブライド 総合:☆☆☆☆

アニメーション映画。

・ストーリー
成金の息子と没落貴族の娘の政略結婚。お見合いからでも、いつの間にか愛に変わっていく物語に、ちょっとした勘違いから彼に一目で恋に落ちた幽霊との三角関係が絡んでくるファンタジーものです。犬夜叉の三角関係(犬夜叉、桔梗、かごめ)が許せるのは、三人目が人ではないところ(犬夜叉の場合は生まれ変わりという飛び道具まで使っているのがすごい)にあるように、このアニメでも、ドロドロとした展開に陥らず、少し切なくも爽やかさが残る作品に仕上がっています。
幽霊の描写が不気味なんです。でも、最後には可愛く見えてくるストーリー、テンプレっぽくはありますし、評価のあまり高くない作品のようですが、自分は値段も含めて考えると、お勧めできると思います。

・演出
ミュージカルが苦手な人には合わないと思います。急に歌い出すのがダメ、不自然、てな意見をよく聞くのですが、少なくともこの作品では、あまり不自然さを感じませんでした。自分はミュージカル肯定派ですので、そこは差っ引いてください。感情を確実に伝える表現手法として、あり得ると思いますし、不自然いうなら、BGMも否定して欲しいところです。リアル世界で海水浴中、サメに襲われる時に、いちいちジョーズのテーマが流れてくれれば便利この上ないですが、ありえませんよね。あの音楽で恐怖心をあおっているわけですから同じように否定しても良いわけです。まあ表現が行き過ぎていると感じる方の意見もわからなくはないし、下手なミュージカルなら、自分でも同様な気分になることもありますから、ミュージカルを敬遠される方がいても自然とは思います。アンチミュージカル派のタモリ(すみません、自分この人、ものすごく苦手です)の「笑っていいとも!」に出演した細川俊之が「それは良いミュージカルを観たことがないんだね」とバッサリ反論を許さなかったことがありましたが、ちょうどこのオンエアを生で見ていて、なかなか興味深かった思い出があります。

・作画
ストップアニメーション。セル画ではないので立体感があります。

・音楽
ミュージカルですしね、サントラ買って良いレベル。

・演技
原本はティム・バートンが実写でも多用しているジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、および、エミリー・ワトソンらの名優さん方が声を当てています。正直、英語なんで、上手いのか上手くないのかよくわかりません^^;
吹き替えは声優さん主体で、両刀の方も多く、うまいと思います。

日本のアニメと何が違うってコストパフォーマンスですね。ハリウッド系のアニメは映画を観に行くのより安くで買え、好きな時に何度でも楽しめるのが良いです。日本のアニメのブルーレイは高すぎます。ディズニーでさえ、ここまで酷くはないのですが、なんでなんでしょうねえ。

2018年8月8日水曜日

伊藤潤二コレクション vs 闇芝居

伊藤潤二『コレクション』 総合:☆☆☆
闇芝居          総合:☆☆☆

伊藤潤二コレクションは漫画が原作。原作は読んだことがありません。
闇芝居は5分のオリジナルアニメ。そこそこファンがついているのでしょうね、今放送中のものは6期目です。
両方ともオムニバス形式のホラーアニメです。闇芝居は6期目途中ですが、通期で見て語るストーリーではないので、両方並べて見ました。

・ストーリー
雰囲気は似ているのですが、ざっくりと、伊藤潤二は人の世界の恐怖を、闇芝居は人ならざるものの怪異を描いています。生霊と幽霊のさみたいなものでしょうか。不気味さを感じるのは伊藤潤二で本能的な恐れを感じるのは闇芝居になると思います。どちらが好きかで、好みは分かれるのでしょうが、正直、どっちでも、という感じです。雰囲気があまりに似ているので同じカテゴリーとして、怖いもの見たさの人には受けると思います。

・演出
不気味さを演出するため、あえて美しく描かず、あえて動きもぎこちなくしているのでしょうね。功を奏している、と思います。

・作画
円盤買うほどかなあ。

・音楽
なんか、効果音しかなかった気が。。。

・演技
入れ替わり立ち替わり、いろいろな人が演じています。まずまず、どのお話も違和感なく観られると思いますが、うまいな、と思うと、やっぱりな、という人が声を当ててくれています。

映画「リング」の方が怖いかな。

2018年8月6日月曜日

東京から日帰りで行く御朱印の旅「鹿島神宮」

「刀使ノ巫女」の十条姫和(CV.大西沙織さん)の剣術の流派といえば?
そう、鹿島新當流ですね^^

鹿島新當流の開祖は塚原卜伝。塚原卜伝は鹿島神宮の神官の家系に生まれ、戦国時代に剣聖と云われた剣豪です。鹿島新當流の極意は一之太刀(ひとつのたち)。塚原卜伝は一之太刀を鹿島神宮の祭神・建御雷神から授かったと言われています。そして、一之太刀は十条姫和にも受け継がれています。つまり、十条姫和は鹿島神宮とは切っても切れない間柄なのです。
これを踏まえてでしょう神回と言える「刀使ノ巫女」20話21話で、十条姫和が市杵島姫を取り込み多岐都姫と戦う舞台となったのが鹿島神宮です。

というわけで、行って参りました鹿島神宮。

【東京駅から高速バスで2時間強で到着です】
鹿島神宮には東京駅から高速バスを使うと良いでしょう。行きも帰りも20分に一本位出てますし、神宮近くまで連れて行ってくれるので諏訪大社より楽々です。京成バスならトイレもAEDもついているので、ハルンケアが必要だったり、心臓に問題があったりする自分のような人間にも安心です。
東京、鹿島神宮間の高速バス時刻表
自分は今日(8月6日学生夏休み期間中の平日)7:10発の京成バスを選択、二人座席ですが、乗客全員が隣にいない状態で乗ることができました。バスに酔うことに乗る寸前に気づき、あわてて最前列の座席を確保しましたが、全席自由のため、いい席を取りたいのなら、早めに並ぶのが良いと思います。八重洲南口バスターミナル1番乗り場。スイカ・パスモでも乗れるので、これらを使うなら、JR改札出て、まっしぐらにバス停に向かえば良いと思います。片道1830円です。

【バスを降りて進行方向を向いた時に見える案内板に注意】
降りて前方を見ると「鹿島神宮、この信号右」なる案内板がデカデカと掲げられている上に、悪名高いiPhoneのマップをまたしても使ってしまったので、遠回りをしてしまいました。バスを降りたら進行方向逆に進み、桜町の信号を左折するのが近いと思います。これなら10分強で着くのではないでしょうか。ただ、この行き方だと、大鳥居をくぐらず、楼門に直接出てしまうこともありそうです。気になるようでしたら、脇道っぽいところは入らず、少し左に迂回する形で進むと良いと思います。

【境内は割と広いです】
じっくり散策したり、ちょっとお食事したり、お土産をゆっくり選んだりするなら2時間程度みると良いのではないでしょうか。

【御朱印は社務所でいただけます】
本殿はすぐに参拝できるのですが、奥宮は少し離れたところにあります。社務所で御朱印帳を預けてから回ると良いように思います。引き換えの番号札をいただけます。本殿と奥宮の2種類、それぞれ初穂料は300円です。
鹿島神宮 境内案内

本殿です。
(多岐都姫と折神紫との対決に市杵島姫を宿した十条姫和が割って入った場所です)

神紋です。
(刀使ノ巫女で描かれているものとはちょっと違いますね)

奥宮へ向かう道です。早くに着いたおかげもあって、足跡一つなく掃き清められていて、大変美しかったです。

奥宮です。苔むしていてひっそりとした佇まい。歴史を感じます。柏手がきれいに響き渡ります。写真、ちょっと失敗しました。

奥宮の脇を入ると要石や5叉路に出られます。静かでとても神秘的でした。
右側のひぐらしが大きく鳴くと、左側のひぐらしが対抗して声を張り上げる、そんな抑揚のある響きが、一歩間違えればけたたましい音量なのに、逆に静けさとして感じられる境内でした。


御朱印です。

ちなみに神宮ですから、鹿島神宮は天孫を祀る神社です。
古事記によると祭神・建御雷神は天照大神の第三の使徒として、国津神である大国主神に国譲りを迫り、大国主神の息子・事代主神、建御名方神(前回ご紹介した諏訪大社上社の祭神)を屈服させ、国譲りを完成させた天津神です。
生まれる時に伊弉冊を殺し、怒った伊奘諾に殺された火之迦具土神の血から生まれてきている神様なので、天照大神の甥にあたるんですかね。
日本書紀ではもっと穏便に、鹿島神宮の近くにある千葉県の香取神宮の祭神・経津主神と協力して平和裡に解決したことになっていますが、なんか、古事記の方がそれっぽい感じがします。
てな訳で、ゆゆゆ史観からいえば、敵地になります^^; そんな事を意識しているせいか、伊勢詣では台風並みの大荒れな天候になったのですが、鹿島神宮でも、小雨混じりとなりました。伊勢と違い今回は雨の申し子である娘を伴っていなくて心底良かったと思ったのでした。

帰りのラッシュが気にならなければ、千葉県の香取神宮も一緒に参詣するプランを立てると良い思い出になりそうです。高速バスではなく、電車で回ることになると思いますが。

2018年8月5日日曜日

チョコミント

シャトレーゼ「チョコミントバー」 総合:☆☆☆☆^^;

「刀使ノ巫女」の十条姫和(CV.大西沙織さん)の大好物といえば?
そう、チョコミントですね^^
益子薫(CV.松田利冴さん)からは歯磨き粉の味とディスられ、折神紫(CV.瀬戸麻沙美さん)からは好みは人それぞれだからなと気を遣われるチョコミント味ですが、実は自分もアイスクリームならラムレーズンの次に好きな味です。
最近とても暑いから、くどくなりがちなアイスクリームの中でも、ちょっとスッとする感じのチョコミント、いいと思いますけどね^^

そんな自分が最近気に入っているアイスクリームが、シャトレーゼの「チョコミントバー 6本入り 348円(1本あたり58円。72ml。141kcal)」。1本でもそこそこの量があるのでマルチパックの割に結構な満足感があります。味もしっかりチョコミントです^^
シャトレーゼって全然知らなかったのですが、2年ほど前に調理師の娘がどうしても白州にある工場見学に行きたいと言い出し、付き合ったのと、その後すぐに近所に販売店ができたので、愛着がわき、近頃よく利用するようになりました。コスパが良くていいのですが、近くの店はレジがいまひとつですね。
他にも果実系のアイスキャンディとかも安くて美味しいのですが、アイスクリームならこれかな^^





2018年8月4日土曜日

(メモ)勇者であるシリーズ 精霊についてのレポート

結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章 第5話で
安芸先生が車中で読んでいたレポートが以下です。
=======================

勇者の損失を防ぐための新たな力と精霊について、
     旧世紀との比較を交えて

概要1

貴重な人材である勇者の損失を防ぐべく
勇者システムのアップデートが決定した。
旧世紀時代に封印していた精霊を使役可能とする。

神樹様には地上のあらゆるものが概念的記録として
蓄積されている。その記録にアクセスし、抽出し、
力を自らの体に顕現させる−−これが旧世紀の終末戦争に
おいて活躍した精霊の概要である。使用されたものは
対象者の速度を大幅にあげる「一目連」
対象者に氷雪系の攻撃を可能とさせる「雪女郎」
巨大な輪を攻撃の他、移動にも使える「輪入道」
対象者が七人に分身し七人同時に倒さねば死なない「七人ミサキ」
様々な剣技と身軽な動きが可能となる「義経」
凄まじいまでの攻撃力をその身に宿す「酒呑童子」
巨大な翼を有し一面を破壊する「大天狗」となっている。

精霊は勇者たちに多大な力をもたらし、人類に貢献した。
だが精霊は生来、人知を超える力だということを
忘れてはならない。次項では西暦時代の勇者である
伊予島杏様が遺した研究結果を基に解説を行っていく。


概要2

今回使役される精霊は二体である。
乃木家は先祖からの適正上、烏天狗が選ばれている。
(不自然な空行。もう一体の精霊について書かれていないのは
 その対象者の名前を明らかにしたくないためと思われる。)

これらは悪鬼怨霊の側面を持っている。精霊を呼び出し、
人の身に人外の存在を宿すことは降霊術に近い。
降霊、憑依という現象は、人類文化の中ではるか昔から存在する。
シャーマニズム、イタコ、ユタ、審神者。彼らは人ならざるものを
自身の体に降ろす。犬神憑き、狐憑きといった現象もある。
だが、どれも危険が伴う。犬神憑きや狐憑きに至っては、
呪いのようなもの。人と人ならざるものの境界は、時として曖昧になる。
切り札は、その境界の先に半身を浸すようなものなのだ。

このように、精霊を体の中に入れる行為を続けてしまうと体内に
ケガレが溜まり、精神に悪影響を及ぼすという欠点が見られた。
不安感、不信感、攻撃性の増加、自制心の低下、マイナス思考や
破滅的な思考への傾倒……等々は精神が不安定になって、
危険な行動を取りやすくなるのだ。
故に今回の精霊は、体の中に入れない。


概要3

精霊は外で具現化させる方法をとり、使役していくものとする。
精霊はその力によって敵からの攻撃を遮断することが出来、
資格者の少ない勇者の損失を防ぐ極めて有効な手段とされる。
万が一にも新たな勇者を探さなければいけない時には
激しい鍛錬をしなくても実戦をこなせる利点がある。
ただし今回のシステムは神樹様の多大な力を消費するので、
勇者の数は五人ないしは六人までが限界とされる。

防御力だけでなく、敵を倒す攻撃力も底上げされており、
勇者の切り札、満開であらゆる難局が突破可能となっている。
これは勇者がその力を振るっていると溜め込まれていく力を
一気に解放する大技で、全能力が一定時間飛躍的に上昇する。
ただ大いなる力の代償として、勇者たちには多大な代償が伴う。
その説明は次項で行うとする。
(次頁以降は公開されず。ゆゆゆで明らかにされた通り。)

=========================以上==
※ 括弧内は転記者推測。
※ 厳しい鍛錬を経てバーテックスとの実戦を経験した勇者は
 わかる限り四人(乃木園子、鷲尾須美、三ノ輪銀、三好夏凛)。
 西暦勇者組の
 乃木若葉、土居珠子、伊予島杏、高嶋友奈、郡千景、
 白鳥歌野、秋原雪花、古波蔵棗、
 神世紀300年組の
 犬吠埼樹、結城友奈、そして多分、犬吠埼風も
 勇者としての訓練を受けず、バーテックスと戦うことになった。
 むしろ、三ノ輪銀の後継として三好夏凛と勇者訓練を受けていた
 楠芽吹、弥勒夕海子や、讃州中学勇者部が勇者に選ばれた後、
 「防人」として召集された少女たちこそ、より訓練されている。
 完成型勇者の三好夏凛には申し訳ないが、戦闘能力の高さ以上に
 神樹と高いレベルで共鳴できる(勇者適正値が高い)事の方が、
 精霊の力を引き出すことにもつながっており、
 最終的に勇者としての能力を決定付けていることがわかる。




2018年8月3日金曜日

劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女

魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女 総合:☆☆☆

現在進行形のライトノベルのスピンオフ作品。原作は既刊既読。自分は作品自体の大ファンではあります。

・ストーリー
非人道的に軍事利用されている遺伝子操作により生み出された14歳の調整体魔法師たちを、おなじみ国立魔法科大学付属第一高校の面々が救出に向かう物語。
まあ、実際には最強のイリーガルである司波達也がほとんど解決していて、他はお手伝い役です。このシリーズ、魅力的な登場人物が多いので、ちょっとした役で無理に出番を与えるようなストーリー仕立てにどうしても感じてしまい、顔見世興行的に見えるのが難点です。テレビシリーズのウルトラヒーローたちが映画では全員出てきてしまうような。

・演出
これだけ登場人物を多くしてしまうと、達也と深雪の関係はもとより、達也を取り巻く人たちとの関係や、それぞれの個性を見せるための演出に時間が割かれてしまい、ストーリのテンポが悪くなってると思うんですよね。
また、「魔法科高校の劣等生」は、魔法に関する設定がかなり緻密で、悪く言えば理屈ぽい作品ですから、これを映像だけで観客に理解させるには、相当な工夫が必要なはずです。映画では尺が短すぎます。詰め込みすぎです。
さらに、コスチューム含めて、ちょっとしたセリフなど、ギャグなんだかシリアスなんだか中途半端な演出も、本来の作品が持っている魅力をスポイルしてしまっています。

・作画
ちょっと凝ったTVアニメ並みだなと感じました。

・音楽
印象に残る楽曲もあり、良かったなと思います。

・演技
演技力を見せる間も無く終わる感じです。

特異な能力を持つゆえに、色々な意味で世間から特別扱いされてしまう存在。人類を滅ぼす力を手にしていてなお、差別される側全体が、人として生きられることを目標にしてあがき続ける主人公。この「魔法科高校の劣等生」の主要テーマに、きちんと則っている映画ではあります。なので、なんだか惜しい。

2018年8月2日木曜日

7月アニメ エンディング曲一覧

相変わらず倉木麻衣さんってアニメとのタイアップが多いんですね。

エンディング曲

【お気に入り】
はたらく細胞
CheerSClariS
ハイスコアガール
「放課後ディストラクション」やくしまるえつこ
BANANA FISH
Prayer XKing Gnu
ヤマノススメサードシーズン
「色違いの翼」井口裕香、阿澄佳奈

【まあまあ】
つくもがみ貸します
「今宵は夢を見させて」倉木麻衣
はねバド!
「ハイステッパー」大原ゆい子
あそびあそばせ
「インキャインパルス」木野日菜、長江里加、小原好美 ヘビメタ
神様はじめました◎
「おとといおいで」ハナエ
少女歌劇レヴュースタァライト
Fly Me to the Star」三森すずこ
ハッピーシュガーライフ
SWEET HURTReoNa

【まあ】
進撃の巨人シーズン3
「暁の鎮魂歌」Linked Horizon 合唱
暦物語
whizTrySail
ゆらぎ荘の幽奈さん
Happen - 木枯らしに吹かれて-」島袋美由利、鈴木絵里、高橋李依
ちおちゃんの通学路
「ナナイロード」大空直美、小見川千明
殺戮の天使
「Pray」千菅春香

【普通】
平安陰陽師
「風たちぬ」和楽器バンド
京都寺町三条のホームズ
「細雪」和楽器バンド
艦隊これくしょん
「吹雪」西沢幸奏
邪神ちゃんドロップキック
Home Sweet Home!」三浦祐太郎
Back Street Girlsゴクドルズ
「星のかたち」ゴクドルズ虹組
アンゴルモア元寇合戦記
Upside DownSHE'S
亜偶
「ツギハギ」芝崎典子
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
「最悪な日でもあなたが好き。」芹澤優
すのはら荘の管理人さん
「そんなの僕じゃない。」下地紫野
プラネット・ウィズ
Rainbow Planet」渕上舞
天狼 Sirius the Jaeger
「星絵」sajou no hana
七星のスバル
Starlight」山崎エリイ
はるかなレシーブ
Wish me luck!!!!」優木かな、宮下早紀、種崎敦美、末柄里恵
音楽少女
「シャイニング・ピース」音楽少女(声優さんがた)
ラブライブサンシャイン
「ユメ語るよりユメ歌おう」小林愛香
百錬の覇王と聖約の戦乙女
「世界中が恋をする夜」petit milady
バキ
RESOLVE」田所あずさ
ロードオブヴァーミリオン
「紅く、絶望の花。」JUNNA
Phantom in the Twilight
HOMEMay'n
ISLAND
Eternal Star」亜咲花
おしえて魔法のペンデュラム
「”好き”のカタチ」花守ゆみり
スペース・バグ
「星の数だけありがとう」上月せれな

2018年8月1日水曜日

7月アニメ オープニング曲一覧

今シーズンは、OP/ED飛ばしてみることが多いなあ。
アニメは意識せず、極力曲だけに集中しているつもりではいますが
お気に入りのアニメや、映像に、少し引っ張られているかもしれないのはお許しを。

オープニング曲

【お気に入り】
はねバド!
「ふたりの羽根」YURiKA
ハイスコアガール
New Strangersora tob sakana クラブハウス系が好き

【まあまあ】
あそびあそばせ
「スリピス」木野日菜、長江里加、小原好美 
  へたうま。歌唱というより演技的な側面が良い。癖になってきた^^
はたらく細胞
「ミッション!健・康・第・イチ」花澤香菜、前野智昭、小野大輔、井上喜久子 
  いかにもアニソン
音楽少女
「永遠少年」小倉唯
暦物語
・オープニング曲ほぼ全部・回毎
ヤマノススメサードシーズン
「地平線ストライド」井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯
邪神ちゃんドロップキック
「あの娘にドロップキック」邪神ガールズ
亜偶
prima dynamis」電気式華憐音楽集団
神様はじめました◎
「神様の神様」ハナエ

【まあ】 
少女歌劇レヴュースタァライト
「星のダイアローグ」スタァライト九九組
ちおちゃんの通学路
Danger in my 通学路」大空直美、小見川千明、本渡楓
ゆらぎ荘の幽奈さん
「桃色タイフーン」春奈るな
ハッピーシュガーライフ
「ワンルームシュガーライフ」ナナヲアカリ
Back Street Girlsゴクドルズ
「ゴクドルミュージック」ゴクドルズ虹組

【普通】 
京都寺町三条のホームズ
「恋に咲く謎、はらはらと」AP
艦隊これくしょん
「海色」AKINO from bless4
アンゴルモア元寇合戦記
BRAVER」ストレイテナー
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
DeCIDESUMMONERS 2+
すのはら荘の管理人
Bitter Sweet Harmony」中島愛
天狼 Sirius the Jaeger
「シリウス」岸田教団&THE明星ロケッツ
BANANA FISH
found & lostSurvive Said The Prophet
七星のスバル
360° 星のオーケストラ」petit milady
はるかなレシーブ
FLY two BLUE」優木かな、宮下早紀
百錬の覇王と聖約の戦乙女
Bright way」内田彩
ISLAND
「永遠のひとつ」田村ゆかり
プラネット・ウィズ
One UnitMinami
ラブライブサンシャイン
「青空Jumping HeartAqours(声優さんがた)
つくもがみ貸します
Get Into My HeartMIYAVI vs シシド・カフカ
バキ
BEASTFULGRANRODEO
進撃の巨人シーズン3
Red SwanYOSHIKI feat. HYDE
ロードオブヴァーミリオン
「天使よ故郷を聞け」May's
Phantom in the Twilight
Flowery song」汪東城
焼肉店センゴク
YAKINIKU TABETAI」センゴク娘三人衆
Free! - Dive to the Future
「Heading to Over」
殺戮の天使
「Vital」遠藤正明
おしえて魔法のペンデュラム
「おしえて魔法のペンデュラム」花守ゆみり、小澤亜李
スペース・バグ
「THE JOURNEY HOME」ウォルピスカーター