魔法科高校の劣等生 総合:☆☆☆☆
一度取り上げた両作品ですが、両主人公とも、そういえば護衛じゃ無いか。何が違うんだろう、と考えてみました。なので、原作も含め、全シリーズ通しての雑感、メモです。
主人公の違いを探してみると
ガーディナーと護衛。字面は違いますが、主人公のやってることは同じ。
魔法使いと人知を超えた技術で作られたロボットを操る傭兵。むむ、同じファンタジーSF?
無表情に近い。高校生。幼い頃から非人道的な戦闘訓練。人殺しに躊躇しない。パートナーが同い年。
とまあ、反対に共通点だらけであることに気づくわけです。
このように、特徴を並べると共通点は多いのですが、もう少し大きな視点でみてみると、人の意識として、魔法(魔法科高校の劣等生)よりはロボット(フルメタル・パニック)の世界の方が、より科学的、現実的に感じていませんか?実際にはまだ誰も本物の巨大二足歩行ロボット兵器を見たことがないのは、魔法と同じなのに、です。むしろ宇宙人の方が、理屈的にはあり得そう、とか思うわけです、観たことがないのは魔法と同じなのに、です。小説の中で、魔法を科学として完成させ、いくら理屈を通したとしても、一線は超えられないほど、魔法は無いものだという共通認識が、人にはあるのだと思います。この人の意識に基づくリアリティの違いが、両作品の大きな違いだと感じています。
さらに、魔法科高校の劣等生では、主人公がむしろロボットに近いのです。逆に、フルメタルパニックの主人公は相棒のロボット含めてやたら人間味溢れているのです。この底辺に流れる魔法科高校の劣等生のクールな雰囲気とフルメタル・パニックのホットな雰囲気が、共通点ばかりの両作品をそれぞれの世界へとしっかり分けてくれる、非常に大きな違いになっているのではないかと感じています。
原作は、両作品ともライトノベル。
フルメタは完結。シリーズ4のところまで既読。
魔法科高校の劣等生はもう直ぐ終わりそう。既刊全巻完読済み。
昔は寝る前に必ず本を読んでいたものですが、ゲームばかりして、すっかり活字から遠ざかってしまっていた自分が、前ほどでは無いながらも、だいぶ読書量を取り戻せたのは、この「魔法科高校の劣等生」のアニメのおかげと言っていいでしょう。アニメを観て、とある噂を聞き、非常に興味を持ったため、原作を一気に読んだので。まあ、四葉継承編と師族会議編で目的はほぼ達成されたのですが、やはり、二人のその後も、気になりまして^^; 「魔法はない」という意識がいずれ変わる日が来たとしたら、本当にすごいことでしょう。魔法科高校の劣等生の原作者・佐島勤は預言者となれます^^皮肉じゃ無いですよ。そう思わせてくれる設定と表現力が魔法科高校の劣等生にはあると感じています。それも、一気に読みきれた理由だったと思います。アニメは中途半端であまりいい感じでは無かったのですが、原作に導いてくれた事には感謝しています。
フルメタも原作面白いです。
たまには読書も良いのではないでしょうか。
たまには読書も良いのではないでしょうか。
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