2019年12月29日日曜日

戦x恋(ヴァルラヴ)

戦x恋(ヴァルラヴ)  総合:☆☆

いつからここまで広くヴァルハラという単語が一般に周知されるようになったのでしょう。自分は幼女戦記(2013年刊行)で知りました。幼女戦記より先の化物語(2006年刊行)にバルハラコンビという呼び名が使われているので、そこからなのか、それ以前なのか。まさか、高校の世界史で習っていたりはしないよね^^; 普通に「共に地獄に落ちようぞ」とか「天国でまた会おう」とかより、とってもファンタジー感漂いますね。

連載中の漫画が原作です。原作は未読です。
2019年10月スタート 全12話。30分枠。

・ストーリー
大柄な上に強面なので、アクマと呼ばれ恐れられている高校生・亜久津拓真。実際には一人の殻に閉じこもりたがる性格ではあるけれど、困っている人を助けないわけにはいかない好青年でもある。ある時、人間を滅ぼそうとする邪神から人々を守る闘いを続けている戦乙女の一人を助けたことがきっかけで、戦乙女と恋愛関係を深めることで、戦乙女の能力向上を助ける使命を帯びることになる。戦乙女と数々の恋愛イベントをこなしながら、邪神との戦いが描かれる。

確かに神同士の抗争を単純に物語るだけでは、よくある話になりがちだから、恋愛イベントを絡ませることでラブコメ要素を取り込み、独自性を確立している、と言えはするんだけれど、その恋愛イベントがポルノなんです。ポルノを否定はしませんので、やるならちゃんと18禁にしろよー、と思っちゃうんですよね。Fate/stay nightのように、その上で、ポルノをなくしても、お話としての魅力がこのアニメにありますかね。ないように思えるのです。なので、むしろ、ポルノとして成り立たせた方が良いと思っちゃうのです。

・演出
地上波放送に乗せなければいけない制約が、足を引っ張った、と思います。

・作画
テレビアニメとして普通に思います。アクションもそこそこで、キャラも時折とても可愛くなります。

・音楽
あまり印象には残らなかったです。

・演技
実写と違うとは言え、声優さんも色々なシーンをこなさなければならなくて大変だな、と。

ハーレムは、男性にも女性にも夢ってことですかね。

2019年12月27日金曜日

限界アニメ「松山あおい物語」

限界アニメ「松山あおい物語」  総合:☆☆

テレビ埼玉で放映されたオリジナルアニメ。
色々な人の手助けを得て、松山あおいがプロデュースした手作り感満載のアニメです。
2019年10月スタート 全12話。5分枠。

・ストーリー
埼玉で活動する松山あおいの物語。

自伝の自費出版のようなものでしょうか。関連する人たちをデフォルメ化して思い出話をしている雰囲気です。ギャグアニメってわけでもなく、ちょっと変わった日常系アニメと感じました。

・演出
手作り感を表に出したかった、訳ではなく、費用、クリエイターなどの制約からここまでしかできなかったように思われます。味があるわけでもなく、何らかの効果を狙ってやっているようには見えませんでした。

・作画
これもアニメなんでしょうか。動き的には闇芝居風ではあるのですが、闇芝居ほど絵心のある作画にはなっていないかと。素人が頑張ってここまでやってやったぜ、てところでしょうか。

・音楽
クリエイティヴうたのおねえさんなのだから、楽曲に力を入れてプロデュースした方が良かったように思うのですが。

・演技
文集の作文を読んで聞かせられているのかと錯覚しました。

アニメとしてはとてもお勧めできる出来ではないのですが、夢に向かって頑張っている女性がいて、それを応援する人たちがいる。そんな気持ちは伝わってきましたので、完全否定する気は無いです。もっともっと頑張って、もっともっと大衆性を持ったクリエイティブうたのおねえさんになってほしいなと、ちょっとだけ思いました。

2019年12月25日水曜日

COPPELION

COPPELION  総合:☆☆☆

完結している漫画が原作です。
原作は前半は既読です。読むのを中断しているのは、面白くなかったからではありません。ただ、優先して時間を割いて読むほどでもない、という感じです。
2013年10月スタート 全13話。30分枠。

・ストーリー
3人の女子高生たちが廃墟となった東京都心を目指して歩いている。ようやく多摩市に入ったところだ。
東京は政治的経済的な失策により大きな事故を起こし核汚染されている。人は、防護服なしでは、生きながらえることができない。さらに、ゾーンと呼ばれる核汚染濃度の高い場所では、防護服でも防ぎきれない。ただし、短時間であれば、エーテルと呼ばれる被曝予防剤の注射により、生き永らえることが可能である。
そんな汚染地域を、生身の体で女子高生たちは歩いている。彼女らは遺伝子操作により、被曝しない体質に改造されたクローンであり、放射能の影響を受けず活動できる。そんな彼女たちが汚染のひどい都心に向かうのは、事故により取り残された人々を探し出し、救助するためだった。
彼女たちを通して、未来に生きる子供たちへの責任を考えさせられる物語。

原作の1部と2部をアニメ化しています。
地球温暖化など、今現在、世界で起きていることにも当てはまる内容かと。いつ、誰が、何を、どうするのかを決めて欲しがっている若者に、その道を遠ざけるような絶妙なスルーパスを出す、ファンタジスタ・小泉進次郎氏や、マジックハンドを持つ西洋かるた系の人たちには全く届かないメッセージ性を持った作品です。未来の子供達には申し訳ないけど、もはや手遅れだと思うんですけどね。あと10年も生きないようなカルタさんが、若者に皮肉言ってるのは、歴史に悪名を残すことがないと信じているからだろうし、それは、人のいない地球には歴史を語る人がいなくなっていると、すでに知っているからだろうね。

・演出
テーマも設定もイベントも良いのです。なのになぜか空々しく感じてしまいます。それは登場人物の行動が、信念や使命で行われているものではなく、任務でやっていると感じさせてしまう演出だからなのかもしれません。

・作画
美術はすごく描き込まれています。その背景を舞台に動くキャラは、太い線で浮き立つように描写されていて、最初は違和感があるのですが、最終的には慣れると思います。キャラの安定感もアニメーションの迫力も、テレビアニメとしては優秀な部類かと。

・音楽
良い意味で、あまり目立っていませんでした。劇伴として必要十分に思いました。

・演技
戸松遥さん、明坂聡美さん、花澤香菜さんと、ちょうどデビュー10年くらいのヒロインたちに、すずけんさん、堀江由衣さん、坂本真綾さんらのもう一世代前の実力者さんたちらが固めていて、演技に文句はなく、浮いている脚本を、なんとかねじ伏せてくれている印象でした。

人ごときが何をしたところで、地球はなにも困らない。

2019年12月20日金曜日

旗揚げ!けものみち

旗揚げ!けものみち  総合:☆☆☆

このすば、暁なつめさん原作漫画のアニメ化。
2019年10月スタート 全12話。30分枠。

・ストーリー
マオとの最終戦でファイトマネーを獲得したら、ペットショップを開くことを夢見ていたプロレスラー・ケモナーマスクこと柴田源蔵は、試合中、突如姿を消した。それは異世界の魔獣退治のためにエドガルド王国の王女により召喚されたせいだった。王女に魔獣討伐を依頼された柴田源蔵だったが、獣大好き柴田源蔵は、王女の討伐の一言を聞くや、王女にジャーマンスプレックスを決め、颯爽と立ち去るのだった。異世界でも獣を扱うペットショップを開くために。

召喚した相手にジャーマンスープレックスを決めるほど、素直に不愉快を表明した転移モノを自分は他に知りません。魔獣=悪者=討伐する、という方程式を覆した設定が斬新で、度し難い獣好きが異世界で巻き起こす騒動に、最も下品で最高のエンターテイメントであるプロレスをミックスすることで、新しいギャグを見せてくれました。

・演出
源蔵はもとより、可愛い・美しい女性(獣の女性含む)のギャップギャグを、アニメでは、動きや声優さんの演技を効果的に使ってより一層の落差を演出していました。

・作画
時折すごいアクションもあるのですが、基本的には普通のテレビアニメといって良いかと。女性キャラクターは綺麗で可愛いです。

・音楽
エンターテイメントを盛り上げるには音楽も欠かせませんよね。オープニングで元気いっぱいにして、本編につないでいます。

・演技
ケモナーマスク・小西克幸さんですね。このシーズン、特に名前をあちらこちらのアニメでお見かけしました。小西さん’sシーズンでしたね。極端な獣好きを遺憾なく表現されていました。かわいいけど手癖の悪いシグレには関根明良さん。無敵のイメージがある吸血鬼なのにまさかの残念キャラ・カーミラには櫻庭有紗さん。実際無敵なのに単なる食いしん坊・花子には八木侑紀さん。結構アドリブの多い現場だったようですが、破綻なくギャップギャグを楽しませてくれたキャスティングでした。

構えず、気楽に楽しめるギャグアニメです。


2019年12月19日木曜日

浦島坂田船の日常

浦島坂田船の日常  総合:☆☆

主にニコ動で活躍する音楽ユニットがアニメ界に進出。
ファンとの交流を目的にしているのでしょうか。ファンの方には楽しいアニメかと思います。コンサートの途中で歌手のトークが挟まることはよくあることで、さだまさしさんとかは、音楽はもちろん、トークも面白いと言うことで、テレビのバラエティやMCとしても活躍されているので、この活動、活躍自体は良いものだと思います。
ただ、さだまさしのトークはさだまさしを知らない人でも楽しめますが、このアニメでは、浦島坂田船に興味のない人にとっては、仲間内ではしゃいでいるのを見せられているだけなので、中身を楽しいと思うことも、浦島坂田船に興味を持つこともないんじゃないでしょうか。
2019年9月スタート 全12話。5分枠。

・ストーリー
浦島坂田船のメンバーが同じ日に高校に転入し、クラスでお友達を作るより、転入生だけでつるんだ方が楽だとの発想から、転校生部と言う部活動を立ち上げる。このアニメでは転校生部の活動が描かれる。

・演出
自然な活動を演出したかったんでしょうね。

・作画
5分アニメとしてはいいんじゃないでしょうか。

・音楽
音楽ユニットだけあって、オープニングは楽しいです。

・演技
面白く感じない理由は、内容が一番なのですが、素人の朗読調の声当てにもあるようにも感じます。

ファン御用達アニメとの印象です。

2019年12月18日水曜日

厨病激発ボーイ

厨病激発ボーイ  総合:☆☆

ビジネスフィッシュみたいな感じなんですかね。
本来は原作とかがあるわけではなく、vocaloidを使った楽曲にインスピレーションを受けて作成された小説が原作。
2019年9月スタート 全11話。30分枠。

・ストーリー
皆川高校には非公認クラブ・ヒーロー部がある。ヒーロー部の中心人物・野田大和は戦隊モノの厨二病オタク。面白い厨二病を患っている人物がいると、グリーンとかピンクとかのイメージカラーをつけ、戦隊モノのヒーローの一員としてヒーロー部に半ば無理やり連れ込んでいる。ヒーロー部は学校の秩序を乱しまくっていたものの、頼み事には気持ちよく協力してくれるので、生徒たちには人気がある。学校の風紀が乱れている原因をヒーロー部と断定した生徒会は、転校後、極めて普通の生徒なのに、すぐにヒーロー部に巻き込まれていた聖瑞姫に目をつけ、彼女と協力して、ヒーロー部解散を目論む。聖瑞姫は、めんどくさい連中だとヒーロー部のみんなを思ってはいたが、反面、彼らの純粋さも知っていたため、生徒会に、ヒーロー部の正常化を約束する。幾度もの解散の危機を乗り越え、ヒーロー部の活躍が描かれる。

取り立ててびっくりしたり、心躍らされたり、揺さぶられたりするエピソードはありません。厨二病を患っている生徒たちの突飛な行動を眺め見るアニメです。

・演出
展開が王道です。これでなければならない理由がないのが残念です。

・作画
テレビアニメとして良くはないけど、そこそこ普通に観られます。

・音楽
出しゃばらない劇伴です。

・演技
あの赤崎千夏さんがツッコミ役として存在しながら、失笑すら起きない内容に、悲哀すら感じます。

野田大和の体操帽のかぶり方は、小学校時代よくやりましたね。高校生でもやっていることで厨二病を強調しているのでしょうか。幼い高校生が主役のアニメを見ても、あまり楽しめないものだな、と感じました。

2019年12月17日火曜日

僕だけがいない街

僕だけがいない街  総合:☆☆☆☆

漫画「僕だけがいない街」原作。原作は既読。
アニメ、および、実写映画も原作が終了する前に制作されていたため、クライマックスの展開が全部別々。独自のものになっています。
2016年1月スタート 全12話。30分枠。

・ストーリー
バイトをしながら漫画家を続けていたが、なかなか思うような作品が描けず苦しんでいる29歳の藤沼悟。彼は自分自身にではなく、自身の回りに不幸な出来事が起きた時、自分の意識とは関係なく、その直前までタイムリープしてしまう特異体質者である。彼はそれをリバイバルと呼び、そのリバイバルが発生すると、巻き込まれたくないと思いつつも、周りの違和感を確認し、本来起きるはずの他人のトラブルを未然に回避していた。
ある日、ピザの配達途中に少年が巻き込まれるはずだった交通事故を、リバイバルによって未然に防いだが、逆に自分自身が怪我をする。悟を心配して上京して来た母親と買い物に出かけたスーパーで、またもリバイバルが発生する。母親にも手伝ってもらい違和感を排除することに成功するが、それは母親の発見によるものだった。そして、そのことから、母親は、藤沼悟の外出中に、何者かに自宅で殺されることになる。
嫌疑をかけられ逃亡を図る藤沼悟に、またもリバイバルが発生する。しかしそれは、今までとは異なり、10年もの月日を遡るリバイバルだった。彼は、母親が死なないための未来を探り当てるために、当時の自分にはできなかった、踏み込んだ一歩を進み始める。

クライマックスまでは原作通り。クライマックス以降、原作と展開は異なっていますが、目指した結末はほぼ一緒だったので、あんなエピソードが抜けてるとか、こんなイベントがないなあとかあるけど、1クールのアニメとして、うまくまとめきった制作は、ほんとに見事だなあ、と思いました。

・演出
なぜ嫌疑をかけられたのか、逃亡しなければならないのか、など、本来はあるべきエピソードやイベントが省かれているため、説得力に欠ける部分があったところだけ残念でした。あとは、悟のキャラ設定、悟の成長を感じさせてくれなかった点ですかね。

・作画
物語に入り込む邪魔はしていないです。テレビアニメとしては普通に良いと思います。

・音楽
あまり梶浦節を感じませんでした。梶浦由紀さんには珍しい印象の音楽です。

・演技
藤沼悟が無気力・虚無感が過ぎないかなあ、抑揚がなさすぎるなあと思っていたら、やっぱり俳優さんでしたか。どうしてこのキャスティングなのか、意味不明です。
悠木碧さんの七色の「ばかなの?」には、分かっていても引き込まれました。

原作>アニメ>>>実写 てな感じで自分は好きです。