フルーツバスケット2期 総合:☆☆☆☆
・ストーリー十二支の呪いを受ける草摩家の人々と、ひょんなことから草摩家の人たちが住む家に居候することになった本田透との交流が描かれる。
1期では本田透を中心にした、その周囲の人たちとのエピソードで紡がれていましたが、1期後半に物語られる、同居人で同い年の草摩夾の苦しみに深く関わり始めたことをきっかけとして、2期では、1期以上に草摩家の人々の間の関係性、特に当主・慊人の存在が強く語られ、慊人をめぐる草摩家の人々の苦悩が話の骨幹に変わり、そこに本田透が一石を投じていく展開になります。2期最終話では慊人の驚愕の(まあ、薄々感じられる演出でしたが)真実があらわにされて終了します。
・演出
人情モノとして、正直、くどく、そして、くさいお話を、音楽と演技によって、感動的に仕上げているのはすごいなと思いました。
・作画
素晴らしいとは言いづらいのですが、1期に比べて顔立ちが綺麗に描かれ、表情がよく表現されるようになり、お話を理解する上での助けになりました。
素晴らしいとは言いづらいのですが、1期に比べて顔立ちが綺麗に描かれ、表情がよく表現されるようになり、お話を理解する上での助けになりました。
・音楽
まあ、あるべきシーンにあるべき音楽が添えられていて、ついつい涙してしまいます。泣きゲーの脚本家で有名な麻枝准さんが、自身の作品の批評として、音楽がなかったら泣けないだろうという指摘を全面肯定していたことを思い出します。
まあ、あるべきシーンにあるべき音楽が添えられていて、ついつい涙してしまいます。泣きゲーの脚本家で有名な麻枝准さんが、自身の作品の批評として、音楽がなかったら泣けないだろうという指摘を全面肯定していたことを思い出します。
・演技
ちょっと重々しく喋らせる演技をするキャラクターが多いのが気になると言えば気になるのですが、さすがに役者が揃っています。特に本田透役の石見舞菜香さんの唯一無二の声と表現力は、石見舞菜香さんであり本田透でもあらしめています。また、エンドロールを見なければ気づけない七色の声の坂本真綾さんも、ベテランでありながら作品の中心人物として演じ続けられており、依然俄然健在なのも嬉しいところです。
演出過多に対する耐性の閾値は、人それぞれあると思いますので、少しお涙頂戴的な演出に、耐えきれない人もいるかもしれません。自分はかろうじてうまくまとめているなと感じています。

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