2020年9月20日日曜日

ソードアート・オンライン(3期) アリシゼーション

ソードアート・オンライン アリシゼーション  総合:☆☆☆
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld  総合:☆☆

転移モノの原典ラノベが原作。原作は未読です。
ソードアート・オンライン(SAO)アニメとしては3期にあたり
3期1部がアリシゼーション 
 1部:2018年10月スタート。全24話 30分枠
3期2部3部がアリシゼーション War of Underworld 
 2部:2019年10月スタート 全12話 30分枠
 3部:2020年7月スタート 全11話 30分枠
コロナ禍の中、3部は時期をずらして放映されました。

・ストーリー
コンピュータ・システムにより構築した仮想世界で生活するNPCから、自我を発生させ、未来型AIとして軍事利用するプロジェクト・アリシゼーション。
ゲーム世界での英雄・黒の剣士・和人は、MMORPG・GGOで発生したデスガン事件に巻き込まれ、現実世界で襲われたことにより、脳死に近い状態に陥っているが、彼を支援してきた総務省の職員は、その脳を救うため、プロジェクト・アリシゼーションにより構築された仮想世界アンダーワールドに、脳神経を接続することで彼の回復を目指す。そんな彼が体験する仮想世界での活躍。そしてそれと並行するように、アンダーワールドで発生するAIをめぐり、現実世界では各国の争奪合戦が繰り広げられる。

「AIに魂は宿るのか」という普遍の命題を掲げている点で、非常に興味深く観始めたのですが、仮想世界と現実世界のシームレス化という、SAO独特の設定から踏み出していないため、
あくまでファンタジーアニメとしてみることになります。
この仮想世界での結果が現実世界にも影響を与えるという理屈について、少なくともアニメでは、あまり説得力のある説明がないまま進みますので、「AIに魂は宿るのか」の深掘りは、されない展開です。

・演出
仮想世界にダイブして、自我を持ったAIを連れてきた人が勝ち、となるシナリオで、結局予定調和するだろうことを特に隠さない演出です。そして、仮想世界内、国家間対立、過去の因縁などによる対立を、やたら憎しみとして煽る演出なので、ハラハラドキドキするよりイライラムカムカしてしまいます。どちらも感動的なエンディングに向けたスパイスとして必要とは思いますが、ハラハラドキドキは長く続くほど良く、イライラムカムカは適当なところで回収してくれないとストレスがたまります。
仮想世界の中だけの話で基本構成されていた1部は、まあ、普通のファンタジーアニメとしてなんとか面白く観れるのですが、2部3部は、ストレスが溜まる展開のため、あまり観ていて楽しくなかったです。

・作画
普通に良いです。バトルシーンは迫力があります。

・音楽
シーンを邪魔せず、印象的に盛り上げていました。

・演技
茅野愛衣さんのアリスは素晴らしいですね。

和人の松岡禎丞さんも定常運転です。脇も豪華な顔ぶれでしたが、ストーリや演出が、演技陣を活かしきれなかったと思います。

やたら人気のある原作ですし、原作は相当面白いのかもしれませんが、このアニメをきっかけに原作を読んでみようかなとは、自分はならなかったです。

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